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惜しまれて 去るひとありき 池の面(も)に 春愁の渦 立ちて消え行く /麻のゆき氏
13
残ってたカップスープが丁度いい寒かった朝五月一日
9
大風が四月の憂い吹き飛ばし雲の切れ間の花月夜かな
27
沈黙の長さを別の感情にすり替えられてしまう雨の日
10
冷凍庫に眠る鶏肉ミンチにし 豆腐と合わせ和風バーグに
22
良き歌を 残して去りし 君なれば またへうへうと 帰り給へよ /麻のゆき氏
18
あの時も その時までも 遠ざかり 糧を求める 汚泥の中に
12
そうやった 連休三日目で気付く 昼餉の支度面倒なこと
24
昨日から記憶が全くない僕は 同じお酒で三回吐いた
5
我家
(
わがいえ
)
の パスタ担当 大臣が ブレへん味を 確立しとる
7
存在はいつの間にかに 次の世に 日の出日没 月見えぬ夜に
8
コンビニに 買い物に出る 春の夜 ふと見上げれば 北斗七星
4
万博の 流行り
廃
(
すた
)
りも
烏兎匆匆
(
うとそうそう
)
徐々に見掛けぬ «ミャクミャク»ホルダー
21
無自覚な自傷行為か
高鼾
(
たかいびき
)
血にじむほど喉を震わせ
12
リクルートスーツの彼女の哀しみが伝わらずとも沁み込んでくる
12
ゴハンよと猫を呼んだらお爺ちゃん必ず来るの同じのでいい?
8
風光る 花の木の下 桜散り 葉桜茂れる 匂いむせびて 夏は来ぬ
6
飛行機に乗ってどちらへゆき女婚活のためちょいとヒマラヤ
10
健康茶 飲んでいるから 大丈夫 管理アプリに 喧嘩売っちゃう
4
触れもせず
「金」
(
きん
)
の
在処
(
ありか
)
を 引き寄せる 人の業とは 絶えることなき
7
寂しいを伝えるために言の葉を探し集めて並べ項垂れ
6
雨のまえ微かな匂い首傾げ 空に手を差す淡い影きみ
4
ゆっくりと浸かる湯船のナフサ由来あれもこれもと数限りなく
25
ことわざに 人は見かけに よらないと あるけど見かけに よるもの思てる
9
行き場なく 迷いたりける 道あらば 逃げる事あり 長き人生 (★)天災や犯罪
12
頂きを覆う霧間に光射し 映す裾野にみどり萌え立ち
16
ひび割れを 簡易塗装で やり過ごす 突如の被災 家は崩れり (★)天災や犯罪
11
柔らかな愛だけ信じていたいからシフォンケーキにホイップ添えた
7
待っていた藤田新策画集にはほぼ見知ってる読書傾向
13
レンギョウの明かりのともる通学路転ばぬように迷わぬように
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