有名にならぬ手立てはいくらでも死ぬまでずっと名乗らねばよい
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金曜の 夜ともなれば 疲れ果て 飯すら喉を 通らずに寝る
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勤勉で 勤労はげみ うつ病で お薬飲めば あとは寝るだけ
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学校で 勉強をして 働いて 税金納め それが人生
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ありきたりな生活いまだ飽き足らずあくせく生きる新たな明くる日
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ひもくれて もったいなくも みずをまく うちみず散水 すずやか透る
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好きの言葉も要らないわ 抱きしめて 囁いてほしい わたしの名を
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休み時間まで待てずに朝顔は日差しの下で葉のしおれたり
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電線の影の上だけ綱渡りナマケモノのごと寝そべりたいけど
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昼下がり静まり返る園庭で たわわに実る枇杷も眠たげ /こども園
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アドリアの 海の青さの ショルダーと 土産話を 姉からもらひ
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誰かからの親切を受け誰かへと親切にするリレーでありたい
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不意に出た涙で眦 腫れた日は 悲哀と怒り 緋の目みたいだ
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やわらかい髪がこんなに美しくひとつくちづけしたい(できない)
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物価高 悲壮な声で言い募る じゃあデフレに戻ればいいの?
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減税の甘い言葉に惑わされ 子らの世代にツケを回すの?
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一枚が割れてしまえば楽になるヤマザキの皿結構丈夫で
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下の名が好きという理由で結婚し、好きな響きの町に越そうか
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自首をする。座り込んでる交番の前でファミチキもう食べ終わる
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雨垂れが コンクリ叩いて 光跳ね 淡い橙の 天の川かな
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まぶしくて なみだとまらず 眼科医へ 網膜あかく 糖尿病かと \内科で確定 トホホ
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おへんろは ながねんのゆめ モームリか︵笑︶ はたすべきもの ふさわい年代︵とき︶に
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日永ひながなる ひさしの無いバス停留所 汗をぬぐひて 帰路のバス待つ
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六月でこの暑さなら七月と八月怖い何の祟だ
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配合の指示まで出して青光る美容師だつた妻のやりすぎ
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独り言ミュートのはずが全開で「なんでやねん!」に広がる沈黙
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過ちは正されずともよいのだと猫が横切る道に咲く花
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けふの収穫 歯医者の予約が取れたなり ハガキ待ってたら一年過ぎた(半年くらいで案内のハガキくれるって言ってた‥んだけど😅)
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あれをしてこれをしてからそれするぞ! 起床:十二時 …またの休みに
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暑い死ぬ マジ暑い死ぬ 暑い死ぬ マジ暑いもういい加減にして
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