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馴れ合いと思われ痛みの傷深く去る人恋ふる哀し晴れ風
29
七十四歳
(
ななじゅうし
)
未だ試験の悪夢見ゆ 紅蓮の炎 埋み火なりと
15
人間の 表情見せる ボス猫は 人間をおっきな 猫と思てるらし
14
過ぎにける月日を忍び藤浪のまつはる思ひ沈めもぞする
14
もう見ない屋根より高い鯉のぼり今は河原で遊んでるらし
26
五月晴れ 檸檬の花が 香る朝 洗濯物を 風になびかせ
30
この想い独りよがりの歌に乗せ夜明けの空に捨ててしまおう
28
神様が どうしてこの星 作ったか 知らないままで 朝 ありがたし
37
風薫る 朝にふらりとローカル線 車窓流れる空と海眩し
19
人が人会いにゆくとき残される白い高鳴りあおぞら分ける
4
空港が 混雑してる 映像に この時世との 乖離を覚ゆ
7
今朝方の雨 嘘のやう
明
(
さや
)
かなるフラワームーン
朔日
(
ついたち
)
の
夜半
(
よわ
)
27
カーテンを開けて今日へと切り替える 連休初日 時計見ぬ朝
14
シガーソケットに差し込むだけで燃費減る? スノータイヤを替えるのが先!
10
「コンセントに差し込むだけで節電」だ? 付けっぱなしを止めてから言え
13
その商品 節約詐欺だと教えても 聞く耳持たない 確証バイアス
13
雨あがり えごの花は 輝きて 真白き光 吾が中に
射
(
さ
)
す
15
飛ぶ燕昔作ったプラモデル
三式戦闘機
(
さんしきせん
)
を思い出したり
15
暁に 勤めに向かい 横見れば 宵闇に居た 猫が見送る
19
タレ過ぎて 塩に嵌りて タレ戻る 齢の旨み 焼き鳥のごと
11
デジタルの18度18時
18歳
(
じゃうはち
)
の君 青き光に
6
雨露のあやめの甘き香りたつ嵐の去りしさやけき
朝
(
あした
)
34
青春はちょっとビターなくらいがいい マドモワゼルに惑わされるな
6
割り箸を折らずに捨てた弁当が指定ゴミ袋でする蜂起
13
たんぽぽの綿毛夕日に透かされてカッと燃え立つファイヤーボール
14
地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
21
この時期に寒くなるのは田に張った水のせいだと皆口にする/真偽
17
そよ風に 乗って大空舞う綿毛 自由を求め雲の彼方へ
21
逆風で腹一杯の鯉のぼり。吾にはなきその強きメンタル
12
白雲をまばらに隠す鳥たちは天国なんて目指していない。
18
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