もうそろそろ 自分のために 生きていい 座学ばかりの 頭でっかち
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太陽の自転車を漕ぐ背中からきみの命の大波小波
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恐竜の生まれ変わりがうなだれる離れ校舎の解体現場
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朝活だ 白湯ストレッチ いい感じ いつまで続く 私飽き性
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息殺し恐怖心が駆け巡る人生賭けた四角いリングで
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餌を乞う犬の鳴き声背に受けて 男塗りするビオレUV
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地をはって小花を咲かす草々は少し残してグランドカバー
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コンクリに叩きつけられ背骨折れた金曜の朝満足バー
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降り注ぐ朝の陽射しにシジミ蝶草がはびこる我が家の小庭
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冬物の部屋着ズボン ったらかしてたわ 梅雨の晴れ間を 逃すまじかと>よく乾きそうだ
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投稿に「いいね」をしなくなってからフォロワーとんと減ってしまった
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あなたからもらった詩集を焚べた夜 愛していたのほんとうのこと
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朝焼けの 清らかな空 石畳 打ち水の音 心洗われ
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街なかの 緑溢れる 美術館 刀剣見たく 人が溢れる
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ほてりぬ手 水道水の心地よき 長く手洗いしたくなるかな
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アメリカに「NO KING!」の声たかまるもドナルド・トランプ聞く耳持たず
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キジ鳩の野太い声が朝を告ぐ 石の街なかどこで鳴くやら
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ミニトマト 大パック使い切り ほっとする 198に釣られてまた買ふ(エンドレス)
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光あれ ねこがカーテン押し開ける ならば起きやう 今日も晴れです
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ポケットに ジグソーパズルの ピースがひとつ 次の夏まで 覚えてるかな
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卒寿過ぎ 暑い寒いも 難しい 母に代わって エアコンを入れ
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短冊の妹の文字七夕に「ねえちゃんてすとできますように」
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朝方に 目が覚めてふと 思い出す 寝たわけじゃない 寝てしまったと
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悲しみに濡れないように雨傘を今度は俺がさしだす番だ
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歳重ね 何不自由無く暮らせども 福来たらんと欲深き吾 
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6時間寝れたらひとまず及第点(ホッ)まだ洗濯はしづらい夜明け前
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ほんとうのさいわいは銀河にあるという それならわたしの銀河はきみだ  
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「またふたりきりだね、カムパネルラ」夜、祈りの汽笛を確かに聞いた
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目を凝らし耳を砥いでない今はもう 見えず繋がらずの詩神経
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花壇には知らずに生えた草さえも花壇にしちゃうやさしさがある
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