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蒼天を汚せ
黒鳥
(
オディール
)
ただひとつたったひとつの君だけの羽根
2
牛乳の膜も飲み干してしまう夜はちょっとすこやか 電話していい
2
ことばはのろい とんまに襲いくる呪い かまえず除ければいいさ
2
ぴかぴかの八センチヒールの拘束具 じぶんでえらべる自由な地獄
3
けずれてくたましいみたいなきみの歌 わたしのすべてを心臓にする
3
生きているだけで責められる無酸素の駅 踊り子号軽やかに通過
1
夢に見た 夢にまで見た 夢にしか見なかった これは未練の骸
2
おまじないかけてあげるね朝焼けの小舟に白星 だきしめてごらん
1
君の声 わたしが眠れぬ夜に降る五月の末の雨のようです
1
三匹でまぶたの幕が降りていく おやすみ羊とぼくのクラリス
1
万雷の雨が拍手と喝采を わたしは世紀の失恋をした
2
君にしか聞こえぬ恋よ 高らかにヘッドホンから心臓を撃て
2
仄暗いパピヨンどもの喝采に頭を垂れる庭の
石楠花
(
しゃくなげ
)
2
どこだってつながっているはずの空 飛行機雲が引き裂いていく
3
甘味料・着色料を使用しない 無添加素材の澄んだ悲しみ
2
仰げども曇天すらない地下のバル ブルームーンの泡立つ深夜
1
「ともだち」の境界線をおたがいの指でたどって つよく握って
2
まちがえてまちがえてばかりのわたしですがこれ以上泣きたくないです
2
踊り場のぼくらに翼も鰓もない 少女と呼ばれる未詳のけもの
2
廃屋に寒桜咲く 此岸にて佇むことが生ということ
2
後悔はする予定です この熱に全身全霊溺れたあとで
4
終電を待つぼくたちのレコードに針を 4分33秒
3
こだわりの直火焙煎珈琲が味わえそうな美容室まえ
2
さみしさが致死量レベルのツイッター きみは夜ごとにうさぎを殺す
2
欲望に蔦を巻きつけクレマチス 絡んだ脚が解けるまで夜
2
五十年近くも月にすら行けぬ人類の子らの閉架の星座
1
ウソはないかわりにホントのことも言わないジルコニア にせものの星
3
手をのばせ夏雲 きっとシロナガスクジラがはいた二酸化炭素
3
緞帳をあげて頂戴一人芝居 生きるもひとり 死ぬのもひとり
2
つめものの取れた奥歯に刺さらないように絡めて くちづけ深く
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