いさぎよく散るこそ桜もののふの八十宇治川をうづむ花びら
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一年を振り返りまた加速して歩む三月三十一日
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不機嫌な朝でもきみの靴下の穴でおはようしてる親指
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山づとに折ればかつ散る桜花さらば眺めむ風にまかせて
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果てしない空へと枝から放れ舞うさよなら太陽深く潜る夜
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ピカチュウが黄ばんだ紙で笑ってる 描いた2歳児只今25
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聞く言葉三十一文字さんじゅういちじになっていく ココロ落ち着け脳内整理
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なんとなくネガティブモード入ってる 桜の花道散歩しようか
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あなたから 欲しかった言葉 単純に 「ダイスキだよ」って たった6文字
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そういえば君は私のカンフルだった今更だけど依存してたの
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さくら咲き散りて吹雪いて花筏兎角やまとの春ぞ麗し
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朝、チーズ。昼はサラダかお味噌汁。こうでもしなきゃ落ちない脂肪。
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なんとなく切った前髪眉上で明日の学校行きたくないな
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それいるの?大きなリュックとぬいぐるみ当たり前だよ友達だもん
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一日を乗せて闇ゆく最終の乾いた声はドア閉まります
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ペダル踏み上る坂道六人で 同じ時代を駆け抜けていく
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明日あすの朝なにたべようか?フレンチトースト!卵がないよ。
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鉄条網 有刺鉄線越しにゐる きみもおいでよ 短歌はいいよ
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福寿草ふくじゅそう山茱萸さんしゅゆ連翹れんぎょう水仙すいせんの黃と黃と黃と黃そして山吹やまぶき
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にぎやかな音が近づく県議選地元のひとり以外は知らず
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ずっととは言わねど年に二度三度咲いてくれればいいのに 桜
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冬季中白く固まる蜂蜜を湯につけ戻す春の一手間
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山守はよし咎むとも来ぬ人のためにと折らむ桜一枝
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金曜日 火水木のゴミまとめ一つ袋に押し込んで裂け
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口癖は「いつお迎えが 来てもいい」九十二歳は 十の薬服用とおのつぶ 飲む
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白球を握る指先見つめつつバットを持つ手少し震えん
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公園の桜 風がないのに花びらが落ち何かが去っていく
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安酒はそれなりにして味せぬが数合飲みて二日酔ひする
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君のこと少し見ただけそれなのにもうごきげんな私かわいい
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散らばった花片を想い下を見るそんな花見があったっていい
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