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生協のチョコの注文五人分 高級チョコは一つだけです
3
母作る松前漬けの人参の赤さに寄り添う烏賊の細切り
12
節分の豆まきパラリ どの部屋も鬼が逃げ出す暗闇の中
5
この背中もし羽根生えてくれたなら 鯨の潮を避けて飛びたい
3
網代木
(
あじろぎ
)
に
氷魚
(
ひを
)
の
夜
(
[寄る]
)
夜風ふけて霧にぞ咽ぶ宇治の川浪
6
雨が降る 一月終わりに 雨が降る 二十年前には あり得なかった
10
我よりも美しき歌詠う人 ただ憧れてこたつに座る
6
福寿草雪の下には太陽の 小さな切れ端春の証の
9
無人駅小さな時計時刻む 時計と列車の他は音なし
9
朝焼けに合わせる手と手で始まって 夕焼け手降りさよなら一日
4
家並みの向こうの向こう純白の山並みのあり背筋伸ばす吾
5
癖になるポテトチップス止めどなし 少し感じる罪悪感と
6
嫌いって言う勇気ないから嫌われにいく イズ ディスコミュニケーション
5
アイロンのかかっていないYシャツ 知らない生活を垣間見る
3
雨降りて 足先意外と冷えている 有りものポトフであったまろうか
6
音量を少し上げてほしいだけ補聴器買えと言われ心外
13
可愛らし手帳と共に「父さんに」コーヒー同封 嬉しい気遣い
11
チーターの鳴き声めっちゃネコチャンで 「みゃーん」と言ってる さすがはネコ科
6
約束の手帳が届き「遅くなってごめん」に吹き出す 明日から二月
14
味噌汁に刻んで入れた蕗の薹早春の味皆ほろ苦い
9
こんなにもかしこいニャンコがいるだろか そう唱えるから かしこくなあれ(笑)
8
感情は全て意義あるが「照れ」だけは何のメリットも感じられない
8
尿が出ないびっくらこいて病院に行ったら酒の飲み過ぎだとさ
6
気張っても短歌が出ない苦しみはうんこが出ない苦しみに増さる
6
二年振り
購
(
あが
)
い求めた
柊
(
ひいらぎ
)
は棚の上にて魔を除けて居り
12
重心を あらゆる場所に 置けなくて 薄い氷の 廊下は翳る
3
約束の
夫
(
つま
)
はもう居ずに 待ちわびて 心が消えた そのひとの冬
4
生まれたら 死ぬその日まで 自らの 思いのままに 生きてみるべし
2
為すべきを 為していこの世を 渡るべし 空しき業に 弄するなかれ
2
颯爽と 冬の田んぼに 群れ来る 黒いカラスの 逞しきこと
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