コットンの白き布団は柔らかにいつのまにやら空飛ぶらくだ
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台風が激しいならば最初から休みにしろよ職場学校
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何だって猛暑の中をえんえんと何時間でも待つの日本人
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ホームへの入場規制人混みでイライラはもうクライマツクス
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1十五歳よりずっと主治医に見守られて 今も変わらぬ誠実な振る舞い
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真っ先に気づいて欲しい君達は檻の中に住む鳥であること
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今晩は月がないから地獄への道はあなたが照らしてくれる?
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人間が人間であるそのために必要となる何かの免許
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この夜は乗り越えるには暗すぎていつかの君の光を探す
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いつの日かまちの灯りの営みの一部になれるそう信じてた
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優しさを教え込まれた僕たちはいつか完全な球体になる
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虫たちのオーケストラがはじまったコントラバスのカエルがいない
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‪求めらる言ふべきことは何ぞとて思へるままに時は過ぎけむ
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タピオカは流行っているがコーヒーの良さも忘れてはならず若者
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この列はなんの列かと目をやればニューオープン!タピオカ、とまた
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炎天下歩き歩いてコンビニのアイス溶けゆくのを気にして
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静寂な喫茶店にてただひとつ豆を挽く音ががががが
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「すべてここに入ってるから」と言われおりあなたの過去を思ってしまう
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ジャズの地図東京を渡せば「すべてここに入ってるから」と言われてしまえり
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吹きあれる熱風木々とアスファルトもうすこしだけなかにいようよ
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誰かの青春をたどっているようなあえて演じてみたい理想
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真夜中の公園の隅の草むらに大海嘯のざわめきはあり
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誰彼と踏み超えてゆくその季節夏の悲鳴が聞こえていますか
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撫子ナデシコの風が流れるようにひら、ひらと水面みなもの上を泳いで
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先生が改めて教える教室で 湧く谷戸のごと筆記の音す
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‪境目はどこにあるのかゆめうつつ寝ても覚めてもいいゆめをみる‬
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「俺のクラスで誰が一番かわいい?」を生で聞く夏休み明け
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好きでいていい? と聞いたら「うん」だって。やっと終わらせられる気がする
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ほしいもの待っている間につくります。自給自足よ、自給自足よ
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‪可愛いと言われたいから何度でも可愛いと言う鏡の中に‬
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