夢の中 過去などわりと遡る まったく架空の世界のときも
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家族には無病息災折々おりおりに我に願うは四病息災よびょうそくさい
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きな粉がけ草大福に線を引くこれでいいかと亥の子の餅に
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あのときが頂点だった日本国 猫が虎に勝った日露戦争
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ひさびさに 恋した夢を見たけれど 相手が誰だか 起きたら忘れた
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沼に棲む鯉もウナギも良けれども吾が好みしは清流の鮎  
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八宝菜 最後残した うずらくん 彼女に食べられ 喧嘩勃発
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口切くちきりに 濃紅こいくれなゐ侘助わびすけの 茶花ちやばな山茶つばきはじめてひらく
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柿の木の 古木なる枝 柿ひとつ ての熟柿じゅくしは 秋風にゆれ
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まなざしを反射する雪 おもいでが煙にまかれて泣かないように
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こんな日は 月に照らされ 一人ぼっち ぶらりぶらりと 思いにふける
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記憶の波打ち際から呼ぶ声はいつもひとりじゃないから困る
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高き枝の柿は鴉の餌となりて実のなき木より落ち葉降りつつ
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コスモスの花は盛りにその上に真っ赤な柿の実一つ転がる
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おにぎりよ 不登校経て行く修学旅行を 私の代わりに見守っていてね
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湯西川平家の武者の隠れ家は辿るに難儀の細き道つづく
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東京には本当の空が無いと言う留まり知らぬ大気の汚染
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旅の宿しとねに座り書きつける今日の見聞きを三十一文字に
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東雲に奈良の山々際立ちて 空は薄紅 霜月の朝
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戯れ歌に黒人奴隷ありきその豚より易き一ポンドの労働契約 
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諧謔と深刻の差も知らぬまま浅き酔ひに酔ひてを歿日いりひ
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老いた躯の フワフワな毛を 撫でている 白んだ眼まなこ  置いてかないで
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突き詰めれば私は分子と原子からできているのだ アンパン食べたい
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資本てふ怪物サトゥルヌスに肖てみどりご喰らふ扁桃花もろとも
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無骨な手  形の良い耳  丸いケツ  背中のくぼみ、 貴方が好きだ
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冷蔵庫 ドアポケットに 貯まってく あなたに貰った 飲み物たちよ
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密室劇。誰が争ひ誰が撃たれたかなきがらの兵卒三つほどかさなりぬ
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民族的忘却の末四月尽のハロウィン。ヴァルプルギスが衣装ぺらぺらの化学繊維の合皮
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湿気た朝に饐えたゴミ袋が固まって 天に召されるのを待っている
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のどいたい さむけもしてる かったるい にがつにかった かっこんとう効け
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