どうせならイヴが齧った林檎かな生まれ変わりができるならばね
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明かせない心の内の暗闇をペンと文字とで光に変える
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残酷な ことをしている 意識なく 平然として 冷酷な人
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組織とは 人を上下に 定めれば 無下に強いては 容赦を知らず
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阿呆共 管理者となり 絶好調 苦しみ悶え 痛みの基
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苦しみの わからぬ者に 諭しても 噛みつかれては 手も足も出ず
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血の通う 人の情ほど 美しく 暖かきもの 他には知らず
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利己心は 人の心を 頑なに 目を覆うほど 残酷にする
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悲しみや 労わる気持ち ない人に 委ねられたる 小鳥の悲劇
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愛に飢え 優しさ欲す 若者を 無下に扱う 大人ぶる人
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憐みは 値段もつかず 目に見えず 巷の人に 価値もわからず
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白骨に 肉と皮つけ 動いても 心無き人 死人に過ぎず
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額の目が雑多を超えて追っている寝癖のついたままのうちの子
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カーテンが雪と冷たい風招きあわててお供してきた朝陽
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抱っこしたミィとくちづけした今は世界平和も望めてしまう
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「人生は暇潰しだよ死ぬまでの」鼻腔ひろげて言う話かね
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紫に 染まりて淋し 黄昏たそがれよ この身ぞ悔いて 幽玄有限の刻
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銀河系 何光年の 旅路たびじつき 今だ届かず まばゆい光
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舌の根も乾かぬうちに語りだす君の薄くてきれいなことば
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ごめんねは言えないくせに花束を買ってくるのは平気なのかよ
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ありがとうって言ってくれないのにケーキ買ってくるから怒れないじゃん
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君の目の奥で光ったきらめきに消えない明けの明星を見る
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生きていることがある種の病気ならそのうち死んで治るので待て
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プリントを回す時手だけじゃなくてこっちを向いて渡す彼が良い
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友よまた青春の若き日のように共に歌おうBorn This Way
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行間も空気も読めず傷ついた次はもうない我に幸あれ
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剥製のような星です白い月が欠けて夕陽を呼んでいる
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今までに住んだ街の名記憶するクリーニングのカラフルなタグ
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亡骸になってもきっといつまでも歌っているし愛してほしい
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殴ったり撫でたりできない位置にまで離れてようやく対話ができる
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