Utakata
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むらさき
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雅俗・調べ・時間
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うつむきて六花に背くクリスマスローズの白は誰の化身や
4
地を見つめ待ちてゐるその香りより花ことばたつ追憶といふ
3
待つといふ冬のすがたを具現するうつむく花の凛とある白
4
塞げども紅白菊図の絵柄選り季の筆おこす冬至を前に
2
みづからを見つむる時としての文ことのはに季を拾ひて綴る
2
雨空にうつすら紅のいろおほふ蕾ふゆ薔薇なにを語らむ
4
飴いろの明かりをひとつふくらませ思ひをうつす川辺逍遥
2
こゑふたつ宵のしじまにわたりゆき途切れつながり川風のなか
5
心地よき歩調を越して吹く風のゆくへは誰も求めぬ今宵
4
花は白き 芽のつぶやきを風にのせ何も知らなき心をうつす
4
身を削がれ悶え苦しむ薄紅の悲しみを喰む魚の弔ひ
2
夢ののち藍いろの闇に吹かれ舞ふ夢屑つなぎあはせ夢見ゆ
5
またの日も居どころ探し草枕あるかなきかの
安宿
(
あすか
)
を求め
3
果つる葉の夢をおきつつ濃く薄く霜枯れのいろうつす朝焼け
7
鴇色の羽はばたかせ夕風をおくる西空すすきほむらへ
4
輪郭のかすみて揺るる満月の
輝
(
かかやき
)
のふと白薔薇となる
3
灰帯ぶる藍のあはひにうす目あけ甘き月光吸ふ四足獣
3
沈みつつ影も眠れる午前四時
文色
(
あいろ
)
なき
上
(
へ
)
に
若
(
も
)
しかしてゐる
2
銀灰の月の呼吸につつまれて会話のかたちにある白き椅子
5
客人
(
まらうど
)
の去りて静けき
厨
(
くりや
)
にて赤葡萄酒の赤きに沈む
5
戦争も飢餓もなく日日詠みてゐるしあはせはこの頁の歌歌
3
はつかなるこゑにも揺るる
蠟燭
(
らふそく
)
のちひさき明かりのちひさきほかげ
5
星なのか星屑なのか屑なのか天に流れて示してもらふ
5
しあはせの青き鳥すむとりかごに何もあらずと云ふ人あまた
5
家のなき人と
蠟燭
(
らふそく
)
かこみつつ七面鳥の受難日に謝す
3
黒豆のあかむらさきの煮汁にてこころ染めたき夕しぐれかな
5
歌なのか歌屑なのか屑なのか風にわたしてをしへてもらふ
3
銃弾の白き瞬時をスローモー//ションにて描き
疾
(
と
)
う歩く街
4
浮かびくる桂の明き葉のまはりたゆたふ夢のまろき匂ひの
2
薄紙につつまれてゐる白き死の日常性を透かして見やる
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