Utakata
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芍薬
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過去作の記録用にする予定です。うたの日(
http://utanohi.everyday.jp)にいます。
たすけてと素直に言えばよかったなかつてイルカを呼んだ軽さで
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ペヤングとUFOほどの差でしょうねあの娘にするか私にするか
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永遠がここにあるから眠ろうかルソーが描くジャングルの隅
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水色のレンタカーで行く笑っちゃうくらい正しい九十九里浜
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さようなら いつかあなたの声帯を震わすひだになろうと思う
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誰からも誘われぬまま夏盛り浅瀬にころぶ花火の死体
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再婚を果たした隣の志保さんの洗濯物が舞い上がってる
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永遠は僕の辞書から逃げました掛け捨て保険の資料ください
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剥げてきた先端コンマ数ミリの爪を刈り取る水曜、三日月
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「ゆっくりでええ、待っとるよ」じいちゃんの声でまぶたを落とす朝顔
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なつかしい訛りの売り子が妹に見えてきて買う東京ばな奈
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競泳用水着の跡は薄まって今年の酸素は風味が軽い
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壮大な旅から戻りましたよと茶色のマズル誇らしげである
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雨の無い六月でした織姫は少し多めに肌水をとる
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なんだっていつも半分引き受けて「サラダの皿だ」とわらかす人よ
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言い訳をつらつら述べるひとのまえカトラリー全部きらきらにする
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ほんとうの顔をおしえて太陽も死にたい日ぐらいあるっていうし
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前髪に光さすきみはほぼ天使、夏がカーブで加速をかける
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中年といえば私も中年で売り場の隅の桃と目が合う
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目玉焼き四角くしたい朝もあるいっそちりぢり炒り卵もよし
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網戸越し始発のベルが聴こえてもどこへも行けない君にまたがる
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ありったけの憎しみこめて沈めてねでないとわたし浮かばれるから
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やわらかな指でポストの唇をひらく君恋をしているのだろう
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インドカレー屋の兄ちゃんがオメデトとサフランライスに立てる日の丸
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こんなにも酸素が薄い部屋だから始めのキスは省いてもよい
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露西亜語で置いてかないではなんと言うマトリョーシカさむいくるしい
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