0キロのお菓子を食べて泣いている口のニキビが痛くてしみる
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‪そこに在るさり気なさ ただそのままにそっと置くかのような言葉を
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イグアナをgoogle earthで探してる "404 not found"
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一抹の恋をゆめみた祭囃子 しがない夏に生きております
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素晴らしき出来栄えのパン焼けた日に一緒にこのまちを出ていこう
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浪の下 水精すいしょうの砕くる 都は溶け 蝉の時雨の 音にぞかへる
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原子と原子は混ざることがない テトラポッド乗り口笛を吹く
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旅先の君のノートを飛び出した君を留める夏のコラージュ
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空にある人の軌跡を映しつつメダカの鉢にメダカは泳ぐ
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わだかまる胸のかたまりタップして「すべて12個のタブを閉じる」
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誰しもが夏本番と思うけど暦の上ではもうすぐに秋
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「おはよう」から「おやすみ」までを凝視してサイコロを振る天気輪の猫
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僕たちの歴史は直すものじゃない 声なき声を想うものなり
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羊水を満たし蠢く赤き月ひと刺しすれば未来あふるる
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鉛筆は脳内ノイズと連動し予定調和の一首を記す
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金銀より小さき人の夜にとり☆は黄いろときめられてゐる
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知らなくてもいいことばかり増えていく 台風の目の盲目さ、ほか
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「排水溝に赤いさかなは絶対に捨てないでください」の貼紙
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マルボロを灯す傍から吹き消して 野分の気配あずまより来る
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ガムを二個噛んで始まる自由時間親が選んだクロレッツの青
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死者は去る いちばん遅い電鉄に乗りつつ雲の縁ばかり朱い
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経験が通用しない恋も有りある意味これも事故と思えば
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名前など教える意味は無かったと左の耳の小人ささやく
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雑踏のノイズに波を同期させ僕は密かに鯨と話す
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できあがり 売れる? 売れない? 関係ない 描写と叙情 余白が全て
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横文字の流るる中に縦文字の気持ちを立てる夏の旅かな
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鞄には鉛筆ノウト文庫本てのひらに乗せ一興とする
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空想の生まるるところは雲のうへ小さき人へお喋りつづく
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草臥くたびれしこころに言葉は何もなく密雲の向かふ雨の降るらむ
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たれも知る人なき街の珈琲はほろ苦きあじ甘くなりぬる
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