コスメなど興味のなかった私にも春が来たらし エスティローダー
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お布団と 動けぬ身体 何思う 明日あしたに生きる 気力が欲しい
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「うるせえな、生きろ」と続けざまに東宝シネマの台詞へ鸚哥
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自動印刷機より出づ少年誌疑はず読む青年の服のタグ
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寒気去り 涼しい空の下 田植えする 毎年変わらぬ 故郷の風景
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せまくても ねこたちなかよく ひとつまくら 猫用まくらは おきにいりだよ
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幼心思い出しつつ火を付ける赤いマルボロ大人になったよ
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ガラス玉 きみの目を見て 涙する 忘れぬ記憶 もう会えぬなら
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雨の日もやまず鳴いてる郭公の声灰色の雲に溶けてく
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よをふりていろもかほりもかれがれにうたひつがるるくちなしのはな
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扇風機持ち帰る父待ちきれず外で立ってた5歳の蒸す日
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「ゴキブリにはツィクロンb」資生堂にごきぶり色の髪の青年
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あの人に好きな色聞きゃみどり色 ならいっそカエルになりますか
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しゃかりきに 無理を通せる 無謀さも 羨ましくある 若さの所以
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雷鳴も傘に落ち来る雨つぶも君にとっては全てが楽器
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ここ離る 歌人を惜しむ短歌うた多し 若くも貴方は徳ある人なり
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明日あしたから職場に復帰自信なく なんとかなるかの呪文を唱え
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筆箱はカバンの中にあるだろうと思っていた私を恨む
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短歌うたのみで繋がる温かな世界で別れを惜しみ出会いに感謝し
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こんな午後こそ 京都で作った陶器をなぞる つるつるザラザラそのあとは
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家にあるエコバッグの山 目に浮かび「レジ袋ください」が涙声
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あなたに初めて褒めてもらった服を ほんとうに気分がいい日にだけ着る
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真似したい食べたい見たい触りたい「たい」につきあうママ休みたい
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要求を分かってやれぬもどかしさ 老犬何かを訴え続ける
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夫の指す木の根に寄りてひそと咲くヒトリシズカは秘め事抱くか
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風通る木下の闇にひっそりとヒトリシズカの葉のつややかさ
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蝶さそふ黄檗きはだあいらし金魚草きんぎょそう 触れては知らめ 雨の訪れ
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あの月は踏み切り前に佇んでわたしの帰りを待っているのです
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プレゼント受け取るための空間をカバンに詰めていく誕生日
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母の社交 ヘルパーさんにケアマネさん あとはお医者に 配達のお兄ちゃん
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