東京の 夏は 暑いが 静寂で 電話越しの 蝉がうるさい
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3年間息子がお世話になりました 感謝を込めて部屋掃除終え
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後悔をするような余地無くすため一生残る傷をつけてよ
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わが猫たち ゴハンをいっぱい食べたとさ ラインにホッとす 半分だけだが
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末っ子で要領よくておしゃべりで 笑顔の貴方あなたは私の太陽
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人混みの中で必ず探してる いるわけのない遠い貴方あなた
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夏も暮れまだ飛び立たぬ雛燕ぼくらは時季をのがしつづける
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ひらはらと 点滅をする 言の葉を 留めてくれぬか 夏用シャンプー
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蝉時雨 煩い位に鳴きここに殻を残していった面影
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ひと夏を塊にしたような雲雨を降らせや大雨降らせ
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オルゴールみたいにゼンマイ回したら歌を歌うよはんぶんにんげん
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この時間スキマ 往復できるものならば そんな考えも頭をよぎり
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夏の日に香水かいにデパートへ新たな香りであうたのしみ
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青空がブラインド越しに描いた夏の残像染まる左手
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スタジアム 沿道で聞く 歓声を 切り裂き響く 金属のおと
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妻の声 新たな気づき 感謝する 高なる声に 腹の立つとも
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眠ってた彼がむっくり見を覚まし 俺の短歌うたは?と催促された
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よこたわる シーツの下で うごめくは さてはゴキさん いやセミのつま問い / 昼ほしたシーツ
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梅雨明け宣言日、大暑お見舞い申し上げますか。暑い。
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過保護気味の母の眼差し 無き猫らよ 再会の日まで どうか健やかで
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反対をする事自体が目的や理由であるなら議論は不毛
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駆け上がり 滴り落ちる汗の粒 つづら折りとの 真っ向勝負
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夏の午後 まだ見ぬ君を 思い浮かべ 中途半端な 愛を求めるな
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いつもより厳しい夏になりそうで髪を短く短くしました
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池の端鳥が水浴び戯れる千客万来梅雨明け猛暑
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寝台に 横たわってる キミのこと 上から見下ろし 生を感じる
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身に覚え無き青アザの原因を 思い出すまでが 脳トレとなり
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一階で降り 鍵かけた? 直前の記憶失くして 九階まで戻る
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神様にこんな時こそ話したい 実家いえにて祈る しずかにひととき
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引っ越しでほこりでくしゃみ止まらない 鼻毛抜いたら止まった息子
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