お役目を 終える日なのか 追われる日か 最期に残る ものは何かと
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朧月おぼろづき   お疲れ様と 照らされて 疲れた身体からだ 力を貰い
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日が長く なっていく程 陽が強く 君が日に日に 小麦に灼ける
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染み込んだ  君の温度が 手のひらに 匂いの残滓ざんし 僕だけのもの
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穴空いた靴で感じる水たまり 守られてたらわからない水
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面会が 解禁になるその日には 私たちのこと わからないかも
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よくわかんないなあと首をかしげる医者がなでてるわたしの尻尾
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片時雨 僕のきづいた 人の生 レール上との 段差はなくて
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愛想笑いは得意なはずなのに未曾有のうまく笑えぬ卯月
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また今年妄想汁と聞いている筍を言うラジオのニュース
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聞こえるは 鳥のさえずり 和ましく 毎日平和 田舎高校
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夜の幕 開かれるを待つ街灯は 茜の空を纏い美し
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君は晴れ女だ 出かける日はいつも雨が降るけど 僕の心は
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下校時間 華やぐ声でいっぱいの並んで揺れてる傘のいろいろ
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「腕前はもうプロ並みよ!」いよいよに白髪しらがが増えた夫の髪切る
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この山に 耐えて忍は 情けなく 君とこの世の 渡せる橋に
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確率の世界に踊る夜蝶は レバオン魅せる刹那の幻
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母さんが風呂に入ると決めたならお湯張りよりも脱ぐのが早い
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すやすやと優しく眠るきみの名前心を照らすまるで灯火
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連休の貴方家族の行く先で ばったり会おうと計画しようか
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水たまり さえも遊び場 長靴と 小さな傘で ちびっこ無敵
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食べるって わりとエネルギー要ることで(その2)「作って食べる」は 倍エネルギー
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エンドウの濃き緑食めばサクサクと青臭さ残る夕餉の小鉢
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未来あすの日を 期待するから 先の分 取り置きしたり 約束したり
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半額の 冬物靴下 即購入 腐らないし、と  つい手を出して
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お日様と乾いた風に当てられて布団ほっこり幸せの匂い
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杏子色あんずいろまとう少女が笑ってるような毒草 ナガミヒナゲシ
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もう終わろ、うははぽよぽよももももももぴえんえっまだ終わりませんか?
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のんびりと おやつまってる チビ猫と うろうろちょろちょろ せわしい ちま猫
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足裏に 踏みしめた草 青々と きみの強さを 羨んでいた
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