靴下の廊下に落ちた片方に 肩まで潜って誰待つ夜
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夏の日の瞼の重い昼下がり 洗濯物はとりどり床に
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「常識」や「普通」が僕らの経験を「なかったこと」にしてしまうんだ
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『すーちゃん』のように生きたい 敬意から全面的に参照しました
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慣れるのは許すことだと知ったから 傷つくようなあたしでいたい
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猫まねて 伸ばし縮める腕と脚 油のきれた膝の鳴る音
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泡盛を喰らいて寝起き 夏の空 青くじりじり肚には鉛
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母の目玉さがす夢から覚めてなおしばらくさがす母の目玉を
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つかのまの光は自分に影がある事実を思い出させてくれた
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土曜日の夜更かし深酒不摂生でもプリキュア実況するぞうおおお!!!!!!
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岬より水平線と平行に青のあはひを絶つかもめ翔ぶ
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さまざまなる想ひは風に吹かれつつ夜明けの空と重なりてゆく
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優しくも厳しくもありいつもゐる時間とふものを目にしてみたし
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おやすみと目を閉ぢ目を開けおはやうと消えし時間の不思議をおもふ
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乾くこと無くことのはは湧き出づる心を澄ませ感ずる限り
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書きとめておかねば消えてゆく常を覚えて記す今日のことのは
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ブロックノイズの果て曼荼羅にある精神のクローク そんなライヴ
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ありふれた色がつま先から溢れ床に広がる赤、白、青、黄
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ヤツが来た アタマが痛いオナカが痛い三十日みそじつ周期のイライラ生産
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あなたにはわかるわけないそうでしょう黙って抱いてくれたらいいのよ
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夏の陽にピンクのワンピース着てあたし溶けゆくいちごアイスクリーム
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だとしてもわたしひとりで雪崩になれるならあなただけを巻き込む
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‪あるものは あるようにせよあらしめよ 我思わなくてもあるものはある‬
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父も子も電車も街も日本も不可逆的に老いてしまった
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板橋の柵にもたれて 缶酒に口をつけつつひとり夜桜
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平成の一番最後のこの夏に日傘デビューを遂に果たした
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「明日土曜 公開するのアンパンマン」 別居の我に連絡は来ず
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「アンパッチ!」短い腕を降り下ろす そうさ きみはねヒーローなんだよ
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網戸越し始発のベルが聴こえてもどこへも行けない君にまたがる
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公園の忘れ去られたおもちゃにもかつての愛しい思い出がある
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