Utakata
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歳の数、豆を食べよう 何にでも
縋
(
すが
)
ってずっとあなたといたい
0
幸せに なるまで走る その気概 素晴らしきかな 反吐が出そうだ
1
四足で歩くにはもう遅いから二人で四足ぶんとしましょう
2
鼻先を掠めてはやし最上川 舌先三寸うわ言の妙
0
踏切が、降りて開かるる兆しなく。ささくれを剥き、毛玉を毟る。
2
智恵子抄 無機質となり、元素となり、昇天しつる、高村の
女
(
ひと
)
。
1
壁紙の宇宙を見ては 息をするもの 恋しくて 加湿器を買い
0
ただ君と暮らしたいんだ冬の虹
(
引っ越し日浮足立って電話する
)
→ ←
家賃折半五万以下なら
(
鍵はこの中野球を観よう
)
2
同じ階にあるつめたさ 気付いてる ペットショップとゲームセンター
0
U
F
O
キャッチャーでぬいぐるみとった ワンちゃんかってもらえないから
0
雨音を聞きたくなくて流してるラジオが歌う「明日も雨です」
1
改札に君が居るのを期待する。 でもね、居ないと少し、ほっとする。
3
マフラーに顔を埋めて見てるだけそれが一番平和的だから
0
愛の字が上手く書けぬと言っていたあの子は愛を知っただろうか
2
稲こぎの農業小学校は本の中 皆々喜ぶ仕舞いの挿し絵
1
どうしても詠み直したい歌があり青春だとか苦手な単語
4
シアワセを綺麗なままで残すから このまま地下で眠れ終電
6
如月の冷気震わす鳴き声よ撫でやりたい野良猫のあご
2
天秤が傾き欲は溢れだす 僕はあくまで君を食べたい
1
君という英雄に幸あれ 僕は行く燃え尽きるまで
1
高校の 学年ラインも ごあいさつ 今年もよろしく 退会通知
1
IH
(
アイエイチ
)
ふむ なるほどね 主婦はみな愛と叡智で家族支えて
17
ひとの世を 一から無限に 並べたて 充足可能を
質す
(
ただ
)
何某
0
ストーブの前が定位置、心地良い。 わざわざ恋など、するもんじゃない。
5
視線の先 彼の指の輪っかを眺めながら 美味しそうにスパゲティを食べる僕ら
0
自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
4
文具屋で試し書きする あ あ あ あ あ ふられたよ僕 あああ泣きそう
11
「本当」がいつ混じってもいいように 少し多めに入れておく嘘
8
君がため 長長し夜を しのぶれど 海辺の道の まつの静けさ
1
雷鳥を 隠して走る 銀世界 ふりゆく時の 過ぎしまにまに
1
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