祖父祖母じじばばはスマホに釘付けそれぞれに 確かに見たよ!はじめの一歩
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こんな日は 波に揺られた 少年期 今揺られるは 鉄の箱なり
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軽率に観葉植物買う理由「僕がいないと生きれないから」
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ベランダの 未明の闇に ひとつ花 くきりとさく 朝顔白く
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あの頃を思いて繋がるインスタグラム そうだった君もアラフォーだった
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改良し ハヤテを目指す ミニ四駆 仰ぐ電灯 無念転倒
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ケーキよりアイスが好きな君がためサーティーワンから走るバースデー
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みんなみんな年相応に老けてくね テレビの人も 安心するね
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和えるって和って書く日本語好き過ぎる食材混ぜるのも調和なんだね
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珊瑚樹よ咲き散らかして遊歩道 秋の気配の赤い実を待つ
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愛犬は涼しい部屋で昼寝する 私はしのぐ扇風機の前
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あまりにも醜い愛に泣く君のすがたは少しかがやいていた
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世の中のルールや常識、理も知らんが短歌は三十一音
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いづくより花橘の匂ふらむ昔の袖を思ひ出でよと
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久方の満員電車に乗った時、ルールみたいなのを思い出す
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出勤前シンと静まるリビングで 貴方に送る言葉を紡ぐ
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ついに来た エアコン温度の戦いが 家や会社で 真剣勝負
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ふるさとの蕗が一面庭おおう煮物になりて亡母と食べる
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残身の美を身に着けて空に向く花の日のあとオダマキ涼し
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不利益を直視し議論急げさあ保護へ同性カップル権利
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どちら様?言われ感じた違和感は猫なで声じゃないおばあちゃん
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始発なんとか座れ、沈黙で椅子坐禅、今日をどう過ごすか?
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この頃のうたかた、生活そのもの散文詩、俳句みたにきめたいものだ
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母の名で私を呼んで語る祖母そろそろ孫の顔を見せてと
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朝日から暑さ感じる初夏、始発は満席でもクーラー効いてて快適
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同じ曲をピアノで一年弾き続け今や楽譜の折り目はよれよれ
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普段なら 孤独を嘆く この時間 今日は賑わい 鳥までも鳴く
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ハッとして歌うのやめて窓閉める 隣の車はそっと目そらす
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前世では月とわたしは友だちで宇宙の終わりを祈ったりした
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捨ててある 空き缶どれも ストロング しらふが辛い 気持ちはわかる
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