残骸の花びらの上に肥料撒く薔薇のシュートを待ちわびながら
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数だけでカウントされる死の日々に生の意味問う0.99
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梔子くちなしの香りふわりと日傘かさの中 梅雨未だ入らずも夏模様の街
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字余りを避けんがために言い換えの言葉探すもまだ見つからず
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ランニング 続けるために 今日だけは 一日坊主いちにちぼうず なってはならぬ
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アルコール呑めばいつもの倍話すこの人のこともっと知りたし
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鳥が鳴く遠い日に聴いたその声のその鳥の名を知らずとも知る声
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若い頃ずいぶん真面目だったのに今やそんなの風に飛んでけ
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らしさって人に決められたくないね 自分の好きを信じて生きたい
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草叢にやっと見つけた幸運はきっとあなたの努力見ていた
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ほんとうは孤独のなかにただひとつ北極星のようにかがやく
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戻ったら 2時から会議 立ち止まり 視野の蝶追う昼休み
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スーパーの自動ドアを開けたなら新緑の匂い吹き込んでくる
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いつからが朝でどこからが友達か自信の持てない今日の僕たちは
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酸性もアルカリ性も問いません 紫陽花だけど白いから
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おひさまと風に当てたる フカフカのまくら 楽しみにまっていてね
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チビ猫は今日もうろうろ「ぱとろーる」 猫用まくらを その隙に干す
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すこしだけ夢の余韻に浸りたい 君との逢瀬 若きあの日の
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仏壇にあんぱん類をお供えし 故人が好きだし 私も食べる
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人間になれなかった残骸が 宇宙にあまた あるんだろうな
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立法は 日本を組み立つ 設計図 知らぬ存ぜぬは 許されぬこと
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人間にまで進化した立場から 宇宙について さあ語ろうよ
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吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
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何事も優先順位次第だが順位を変えること多くなり
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「なんかさあどんだけなんだよ変じゃない?」「実力の差」と紙面のたま
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いて 掃除のあとに ひと休み 気持ち入れ替え 風も入れ替え
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朝歩きゆうべの夫の暴言を反芻しながら歩数踏む吾
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帰るたび 増えるシャッター アーケード いつかの君と伸びる影
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お互いに雑な扱い許す友 縁は切れぬよ私が切らん
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いつのまに 故郷とこの都会まち逆転す 過ごした月日 どちらも色濃く
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