留守番で拗ねているかな顔見たら大喜びでゲージ跳び出す
8
遅くなり留守の仔犬は吾見つけ大喜びの散歩飛び出す
10
傷跡を残せないわたしの体 こころまでそうだと思うなよ
6
木枯らしの颪(おろ)す上州三日月の 楊枝咥えた男が一人
13
あくしろよヨツンヴァイだよクルルァの修理どうするとりま土下座な!/アッーーーー!!
5
頬杖(ほおづえ)をついてふと空見上げると 口角上がる柔らかい月
28
半泥子千歳の森へ会いにゆく茶碗の銘のぼたもち可笑し
5
秋まつり御輿踊らす益荒男(ますらお)の背に沸く湯気を風が流して
19
やっとこさ寝返り出来たと喜んで でも起き上がれない 嗚呼ぎっくり腰
31
つらいなう回復呪文「オンタダキャハンパヤソワカ」読めどつらたん
8
穏やかな陽の下浜辺ひとりいて静かにうねる海になりたい
16
カメムシくん いつからここにいたのかい? 衣替えする半袖シャツに
25
使いたいカッコ良さげな古語ありあて「かいてんげる」とはクールな技か/意味はわからんのですが…
9
植物園 帷(とばり)がおりて 始まるは 樹々と光が 織りなすステージ
12
五と七と言葉のリズム太古から 考えやすいしゃべりやすくて
10
転寝にきみとゲームした夢見てた目が覚めたとき少し泣いてた
5
三日月も見ずにペットショップの仔猫らは憂いを知らず戯れている
9
子供だけ 心許せる 友として これでいいのか 六十五歳
10
人生は 何がプラスで マイナスか 結果次第だ 塞翁が馬
8
十六年 壊れず働く給湯器 「かしこい子や」とガス屋に褒められ /点検
21
わが心いつゆ何ゆゑ凍てにけむ つゆ思ひつかず風ぞ吹きたる
4
やっちゃった! 気が弛んだか ぎっくり腰 嗚呼また始まる 動けぬ日々が
25
色づきが中途半端な公園を眺める食事も味は変わらぬ
10
彼の地の血が流れていたって同じ一人の人間じゃないか、なあ
6
隣家から布団を叩く音がして布団から出て熱測る私
6
午後五時の楽器店にて少年はギターの弦の値段を見てる
8
寿司ビール ベッドに並べ大画面 ボケたシソンヌ飛び散る醤油
16
色褪せた 思い出の中 消しゴムは いつも変わらぬ 白い消しゴム
7
自立とか 今後の自分 決めていく この選択は 未来の自分へ
7
それぞれに飼い主がいて猫トンビ並び寛(くつろ)ぐ防波堤の秋
16