終わったから 何だかわかる あゝあれが 僕の青春 という日々だった
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打ち上がる花火は祭りを知らすらしいつもと変わらぬ夕餉の頃に
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ほどほどに 栄養摂れた 今日の日か 身体の栄養 こころのそれも
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俺は猫 女子おなごねずみ 追いかけて その逆もして 負けてみたいな
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夏の匂い 鼻先漂い ふとよぎる 短くも私の 輝く青春
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「一緒に」と言えないことの言い訳はいじらしくもいとおしくもある
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一瞬の未来を描いた過去でさえ凶器になると知って埋めたよ
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濃い湿度暑さも光も人工の温室という緩いジャングル
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話せない 君に逢えない触れられぬ この現実を 乗り越えれない
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メルカリで嫁入り支度の着物売るあの世で母は嘆いてるかな
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カラオケで こぶし失敗 雄叫びターザンに ツタでは行けぬ津軽海峡
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卒アルの白黒写真潜(ひそ)ませたフェイスブックのフォルダーの中
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その祭り誰と行ったのぼっちって俺に泣くのに揺れる携帯
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海からの蒸した風を浴びた時そこに浮かぶは通学の道
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春先のしっとりした雨降る夜は気温が下がりよく眠れそう
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私がねいつも使うのこのフォント教科書体で打ち込む短歌
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酒を飲みニコニコこちらに向かう人ほろよい一缶もう酔ったのね
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カルピスの看板の歴史紐解くと色んな人の意見の取り入れ
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藍の縁青の水の金魚鉢を覗いてみれば尾びれが揺れる
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春先にクーラー付けてごろごろと布団に篭り互いをぬくめる
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改めていろいろ勉強してみるがブランク数年追いつけないなぁ
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幼少期の君の思い出訊いてみれば花にさんをつける可愛さ
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喫茶店蓄音機から流るるは昔の異国の音楽演奏
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君の髪 空目と瞬ぎ 沖つ藻の 靡く漆黒 傍に抱き
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狭い機内の隣と後ろ! ノーマスクでくしゃみ連発マジやめて
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あらかねの つちにありては古畑ふるはたも 願土ぐわんどとなりぬ慈雨じうのありせば
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「100円で助かるいのち」一瞥し もやを詠むなら握れよ硬貨
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電線をパチンと切って一生の罪を背負って生きる選択
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夕影ゆふかげの が背を映やし踏切の うちに伸びたる影法師かげぼしひとつ
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葉は生命 花はわたしの体裁 それらに触れたあなたは蝶々
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