我がいえ に有るようで無いプライバシ家人かじんはみんな聴力良すぎ
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絶望のリアリティが日々上がってる 「人生の終わり」すらすぐそこに
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夏が来る 嵐の前の 静けさに 去年の熱風を思い出す
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神社の裏 いろとりどりの紫陽花に 一礼をして通り過ぎたり
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パワー落ち手抜きだらけの毎日をシンプルな暮らしと人には言ってる
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無事夏を乗り切る自信は年々ねんねんと今年の夏も暑くなるらし
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いさなとる鋭き銛が海原をにらむ射程にきらめく潮が
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あなたから離したでしょう?私の手 今さらそんな顔されてもね
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ねこの前かがんで話しかけたなら ズボンの紐で遊び始める
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知覚過敏様がお去りになられまし 朝のカフェオレ美味しく飲める
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何か見て立ちつくしたり真っ直ぐを無視して歩く子らの自由さ
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地獄行きの切符を二枚買ったから明日は君に会いに行かなきゃ
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ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
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前向きに練習をするしかないと負け越しの首位攻防戦で
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休出も 役に立たざる 先月の 報酬見つめ 転職を決め
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連敗は反撃及ばず痛恨の失策あゝのサヨナラ負けに
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中尾翁 アクの強かる 豪傑は 初夏の日射しと ともに出立ちて
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他人が自分のなかで大きくなるのが怖くて線をひいている
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定年後再就職をする若さもうない介護もう逃げたくて
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田の畦あぜに集まり咲きしキンポウゲ 何処に咲きても陽光降り注ぎ
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爺さまはこわごわ歩くリハジムを テニスティームのロゴのシャツ着て
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日の光楓若葉に照り映えて木の下陰も闇なかりけり
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百七の誕生祝いろうそくを 吹き消す伯母の真面目な横顔
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原因と結果はいつも決まってる わかっちゃいると蟻に呟く
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ラベンダー 直線の茎 跳ねるよに 背伸び始める 空に向かいて
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いいことも良くないことも同じ数 毎日起きて私の一日
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カーテンを通して朝の気配あり 地球の自転今日も止まらず
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補聴器を片耳つけた母といて  聞こえぬ辛さを聞いてる辛さ
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父親も洒落者だったと俺を見る 十三回忌の法要の前
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今日もまた新書一冊を読みたれば一首に詠ひて記憶に残さむ
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