運鈍根欠けてるものは何なのか 冬空に光る遠い稲妻
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死ぬ時は お前に看取られたら良いな 詮無いことを 言う歳でもなし
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あなたの手 なんてことない 戯れだ オレにはこの時 この一瞬が全て
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最初から 俺のことだけ 見てる君 そんな君しか 知らないんだよ
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会社での 僕はちっとも 笑ってない 君との時間で 痛む僕の頬
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年の瀬の ドリンクバーの 飲み物は 君といると さざなみがやまない
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ちっぽけなレプリカのモナリザだって秘宝になっちゃうわたしのおへや
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とりあえず全部投げ捨ててしまおう あとは任せた いつかの私
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インソムニア 輝やく世界 インソムニア 灼ける神経 時が溶けていく
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遥かなるギリシアを知る欲が出る 先生あなたは私のアテナ
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君の背でする呼吸が好きだったの。二年前から付かない既読
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シギュンから奪ってみせます絶対に 神話の中の初恋の人
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インスタレーションより君の香水のミルキーの匂いだけ憶えてる
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帰り道変な看板見つけたと 知らせたくなるのは恋ですか
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降り積もる雪の分だけ数センチ上の世界を歩いている
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黒船を知らない君が好きだった 僕が全てを教えるからね
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あの歌の漠然とした「君」という人間にして あなたの中で
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母親はどんな不出来な子供でも叱って終らず逃げ場になりたい
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保護費から小遣いせびる小娘とラインも読まない息子が居ます
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お母さん今お金ある?なんぼ要る?五千円でいいよ。悪く育てた
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もう疲れたな 木陰で心臓も一緒に休もうよ
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お歳暮を買えず渡せず年の暮れ頼る人無い不自由な体
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夢ばかり見てないでもっと現実を見なさいと言われ続ける人生
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俺といるときよりあいつといるときの方があの子は楽しそうでさ
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目の前でいちゃつく2人を見せられて 僕はひたすら寿司を食ってた
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夜空から 月の明かりを 盗んでは 世界を脅す 午前二時過ぎ
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凍てつ夜 今年最後のゴミを捨て また来年のゴミを買いゆく
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悪事のみ次々並び死してなお汚名のかぎり高まりて行く
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『頼むよ』と花屋の息子のパシリ中ミラー曲がった俺のプリウス
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このひとの 全体像を しってたら むだな感情 時間つかわぬ /修正しまうま
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