徹夜したところを覗く、窓の外浮かぶ昨日の夜の満月。
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夏休み読書感想の文集で 恩師のクラスで一人賞取る
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knockin' on heaven's door 裏打ちする かなしみは ぐ海をみてる
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信じてないアプリに落ちてる運命なんて、でももしもって心のどこかで
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ファミレスの紙ナプキンの右隅に アタリと書いて戻して笑った
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8時 角の部分がバグだよね プロセスチーズを見るたび思う
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わたしたち映画だったらいいのにね 間違えたくない音で知りたい
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白い服 螺旋階段吹き抜けを満たす重力 終わりは始まり
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みぞおちのくぼみに何か差し込みたい丸く尖ったなにかをゆっくり
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ニ年ぶり電話の声と笑い合い 気づけば味の出すぎた麦茶
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奴隷化と情報統制 整備済み アンダーコントロールの日本
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またいつか会おうねを信じられなくて改札通る背中を見てた
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朝、川に反射する光の粒で指環をつくってあげたい貴方
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現代の花占いは残酷で「既読」という名の花弁を残す
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キッチンにふたりでいるとネコは鳴く お前のメシはまだなんですが  
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僕だって立派な人になりたいさ。だけど資質ってものがあるだろ?
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街を行き交う人々の奇妙さよ 嗚呼、あなたも笑顔U.M.Aですか。
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おかしいな、さっき浮かんだ暗い歌、同じのを前に詠んだ気がする。
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美しい景色を見るとき、この世界に居てもいいのか不安なんです。
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本当は分かってたんです。自分は、取るに足らない存在だって。
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「今日は!」すれ違う度に交し合う 春風の様に笑顔眩しく
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忘れたいことがあるとき晩酌の麦酒は不味きゃ不味いほどいい
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新じやがと新たまねぎのとろとろのヴィシソワーズの夏は来にけり
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いつの世も 繰り返される 偽りや 欺きだとか まやかしばかり
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無造作に脱ぎ捨てられたスニーカーのように孤独は見ないで走れ
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窓際のベットに置かれた抱き枕のウサギの耳に残す爪痕
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点描を描くみたいな雨が降り直立不動でたたずむ薔薇
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雲揺する雷神の声高らかに雨をも人も消えて新宿
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指先でなぞりたいのはオンラインのあなたではなく呼吸するきみ
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‪のんあるで酔ったふりした横目では君の口元ばかり見ていた‬
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