此処に居ぬ 君から届く紙切れが 今まで気付かぬ 四季を教えて
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白い息冴える銀河に流れ込む君が落としたチュッパチャプス
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「あなたにも、反抗期ってあったんだ?『天職:中間管理職』なのに?」
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体積の定義されない「ひとくち」が二人の胸とお腹をみたす
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日常に溶け込むように訪れた Facebookにあなたを見つけた
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でも僕ら「愛がある」って歌っときゃ平和であった時代じゃないので(笑)
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声を掛けたいけれど掛けられぬ謎多き君は「眼鏡の男の子」
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オーロラのリボンをおひとつくださいなお代はわたしのあばらのオパール
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ねむたげに瞼もひらかずわたくしの小指をなめる猫は八歳
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おみやげのやさしいたまごの味のするプリンはすこし憂鬱気分
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なんでかなうたをよむきになれなくて心向くまま着のみきのまま
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十二匹、唯一存在しない子は、鬼か仏か知る由もなし
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幸せが歩いてこないなら私、あなたの分も捕まえてくるわ
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幸せと鬼ごっこする毎日で。追いつき離れて、また追いついて
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大切に、あなたと共に、幸せを。でもごめんなさい 余裕が無いの
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前触れもなんにもなしにショートヘア あなたの理想とかけ離れても
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台どこに立つ母の姿祖母になるあんなに仲が悪かったのに
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久しぶり 思い出よりも鮮やかに  なんかかっこよ! 詰め襟男子
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好きなこと 話し始めた その時に 見た事の無い 素敵な笑顔
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全て済み落ち着けばすでに十一時 茫然として空を見つめる
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星砂が 減りゆく海の 青さには 悲鳴に近い 色が混じれる
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水槽、暗闇、心音、換気扇、まだ何かが足りていない。
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ブルースで 踊ろう トランペットなら ミュートされてる 静かにふたり
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追う恋と 追われる恋の 選択を 君に聞いたら なんて言うかな?
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げんぱつは 最大震度 想定も くりかえす余震 そうていしてるか? /経時劣化
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小ぶりの手 菜箸さえも手に余り バターソテーで指の付け根、ダル
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いつになったら慣れるのかこの暗闇は夢か現か幻か
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野良猫が 時間を刻む 足取りで チクタク歩く チクタク歩く
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終電でホームに降り立つ02れいじにふん 改札まで・・はまだの僕
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のとのひと さんぱくよっか おんせんに それからさきざき ぎょうせいそうだん
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