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愛なくば 神の宮居に 隙間風 天も荒れ果て 希望も失せる
4
いつの世も 生まれ来し者 みな全て 露となりにし 泡となりにし
19
「参観日絶対来てね」と言ったのに 全然授業聞いてない君
6
森深くミルタザピンの眠りまでぼくはもうほら愛にはいない
6
今日こそは氷室ならんか作業場のわが身足どりマリオネットよ
14
分かり合い共に歩む道諦めて幾千億万回死んだ愛慕
6
仕方ない君は此の世にただひとり 僕が選ばれるとも限らず
5
いちねんの はじめの月の 満月よ かつてはそなたが 暦であった
10
愛あらば 地獄もやがて 花開き 空は広がり そよ風が吹く
3
一人では こんな厳しい 道なんぞ 登ってません 拾われついで
3
呑気では いけませんよと 怒られて 頑張らないと また捨てられる
3
ぼやぼやと しているうちに バスが出る 天国行きか 地獄巡りか
3
懇
(
ねんご
)
ろに
親
(
した
)
しくできる気がしない 紙ヒコーキでも折ってみようか
7
縁起だけ担いで試験会場へ後輩ばかり座る教室
15
行き交える車道の流れその隙に一瞬きみがいた交差点
8
ワイパーで 拭った小雨の流れた跡は 廻り廻った星空のよう
6
高いから もったいなくて 出し惜しみ 慌ててレスキュー レタス鍋へと
9
こたつから 猫のいびきが 聞こえるよ めくりたいけど ちょっぴりがまん
9
あなたから好きと言われて眠れない 返事は髪にからまっている
20
一階の宅配ボックス降りるのに 手袋要るほど冷えて鍋日和
18
罪業も痛みも傷も後悔もふたりをつくる美しい熱
7
真っ白な地図を広げてどこまでも描いていこう僕らの世界
5
なんとまぁ一年半もやれと云う毎月勤労調査に当たる
8
亀と鳥 等しく竜の末裔で 並べて見たらおんなじの顔
9
すこしだけサドルをあげて来年のぼくの視線で走る自転車
20
大魔神 三部作の内一番は「逆襲」と私は思う
7
雪連峰見るたびいつも思い出す あの怖い「大魔神逆襲」
7
最高の雪見酒とはこのことよ立山連峰
肴
(
さかな
)
に呑んで
10
連なりて白き巨神の
諸柱
(
もろはしら
)
肩組み聳ゆ立山の峰
17
顔ゆがめ手はポケットへ背は丸めそれでも子らは校庭を駆け
11
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