あしびきの山裾広る三輪山の神さび無けば此所に住まはじ
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体浮き心離れて世を見ても 地に足つかねば生きる実なし
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なれるなら貴方の顔になりたくて、行き着く先は愛されたくて
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「美しい人」だと思う。違います、顔だけの話ではないです。
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つるり日曜日が零れ落ちてった「ここにお代わりお願いします」
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窃盗の嫌疑を受けた盗人の言い訳がこれ、「陰謀論だ」
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美しい歌を知ってるあのひとは いつかその歌に 復讐される
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この世界 誰もお前を救わない プリンセスでも闘っている
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声からし 応援をする 学ランの あなたに心 奪われました
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男の子 女の子用 垣根とり 皆が楽しく 遊べる玩具
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会いたいと言えば驚くだからときめきをみたいに変えた、可能性
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いままさになにかわすれるようにしてシンクの水垢をゴシっと消した
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夏は過ぎ、未だ鳴く蝉の歌声は 生きた証を鼓膜に刻み
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自分から望んで生まれてきた人はいないはずだが特に私は
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消えていく夕日みたいに闇の中隣で眠るあなたが遠い
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ぼそぼそと話すみたいな夏の風が歩道橋をかけぬけていく
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太陽の熱が届かない噴水の底で光れる青いビー玉
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にせもののいちごの味を舐めとったあとでにせものの海を味わう
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無駄なことがこの世にないというのならエビフライの尻尾を食べて下さい
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占いに「モテ期到来」とあるけれど ひとりでいいの たった ひとりで
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そのようなイントネーションで言わないだろう「やくう」とジャムおじさんは
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足の爪の黒い垢を鼻にまで近づけているまだ夜明け前
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太陽がアスファルト上の線香花火みたいにふるえる朝だ
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恋をして君を忘れて恋をして君を忘れて恋を忘れる
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「そこにいてほしい」というこの感情の名前が「愛」だと初めて知った
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ベランダで夜空を一人見上げてる ただそれだけでなんか落ち着く
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動きだす貴方の時間の代償に、私の時間は凍えたままで
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「顔が好き」 端正だから、とかじゃなく 好きなあなたの顔だから、好き
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自らを頼りににものを調べれば、TVのVをVirusと知る
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銃刀法というものが無かったらすでに100回切腹してる
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