とがくにつみせらるるは何故なにゆゑそ、とがきものをつみしそね
1
美しいものを見れば居たたまれなくなる、僕が惨めすぎて
1
あきさびてきたるらしきなそら模様あやなにりぬる、さびしくもあれ
2
秋の夜 君を想って京王線 バイブレーション なんだメールか
3
夫でも彼氏でもない友人とドライブをする秋空の下
2
そりゃそうか そりゃそうだよな そりゃあなあ 折り畳み傘とキッチンばさみ
4
災害で 初めて気付く 人生の 先輩方が 築いた術を
1
好きだから 照れくさいから 素っ気ない だけど言わなきゃ 誤解とけない
1
猫ならば君の涙を掬えたか このヨコシマで猫にはなれず
1
あらごめんそんなつもりじゃなかったの(勝手に傷付くなよという顔)
2
絶望に得た教訓を忘れたくなくて不幸を諦めきれない
3
全タスク 午後に回して出かけよう 秋晴れの午前 KICK THE CAN CREW
2
朝起きて、三食たべて、夜は寝る。理想的だが何か足りない
2
難しいことは知らぬが我が輩が生きているてふことは真実
0
商品が気に入らない、と屁理屈を付けて応募を諦めにけり
1
君が泣き 僕は堪えて抱きしめた 机に残るふたつめの鍵
2
うめはならずあらめや「このはなはなに」とへるかな乙女をとめは ※梅をコノハナとも言う
1
砂糖まぶし滲むは涙かこの恋は煮詰め蓋をし仕舞い込む
1
傲慢にならないように自尊心プライドを押さえ込んでる私はエライ。
1
炎天下 汗を拭って坂道を 急いで登る夏は、無かった
2
君と手を繋いだ夏の思い出を捏造したが秋風は吹き
5
パリピてふ吾が名はまだき立ちにけり 口先だけの陰キャなるにも
0
秋風あきかぜすずしみ寝目いめさめめぬかも 時計とけいはりひとながるる
1
振り向けば なんてこと無い あぜ道だ 雨になるのか 入道雲よ
1
君のいる町はそろそろ秋ですか おなかを出して寝ていませんか
7
学び舎の蒅すくもに浮かぶ藍の華恩師懐かし爪の止紺
1
好かれてると思ってたけど勘違いみたいだ石を蹴り蹴り帰る
2
秋の日は釣瓶落として言うけれど釣瓶もなければ遊ぶ子も見ぬ
0
秋なのに秋刀魚も鰯も喰えぬとはせめて茄でも嫁に喰わせむ
3
爪先に わたしごときがそんなにも 綺麗な色を塗ってもいいの……?
2