ライブ浴びゆっくり帰る歌舞伎町 よそ者の肌と見透かされつつ
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名も知らぬ花をスマホは言い当てるズダヤクシュとうを夫の手折り来
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苗床になれ果ててなお涙だけ流れて落ちる名無しの眼
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検索性ばかり優先されていてたまの出会いはタブレットにない
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やわだから、あなたがわたしにハグしたら、すぐこなごなになってしまうね
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将来を語り合ふとき垣間見ゆ常に清楚な彼女の牙を
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集合体恐怖症ゆえ人間の集まりである社会も苦手
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闊達に飛び乗ってくる子供らよ肥った母だがヨギボーでは無し
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戯れに昼を舐めた舌先がいつまでもいつまでも痛む
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やっと星に なってくれたの おおぐま座の 超新星は 君のあの涙
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ちまちまと ヘラでかきとる もんじゃ焼き ビールと共に 胃に流し込む
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ありがとう。 きみの笑顔が見たかった 癒されてまた 明日も進める
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GitHubの奥に片手を突っ込んで終わったぼくを取り戻してる
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あなたって胸大きかったの?実は今日スポブラじゃないブラで上げてる
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あの人がくれた言葉は分別の種類不明で捨てられずいる
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来週に会えると知っているけれど体は恋のビートを刻む
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恋をして落とした涙どんな宝石いしより美しい永遠とわに清く輝く
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ナウシカも ラピュタも日に日に 遠くなり 子等の児らには 新しき風
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さんさんと 振るUVに 立ち向かえ サンブロックは 防具Lv.2
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店先の三色菫パンジー指して子がぼそり 森の人オランウータン色々いるね
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鼻毛すら笑ってくれる君だけど油断してたらフラれるだろな
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深夜二時寝ている彼女に忍びより糸で指輪のサイズをはかる
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コンビニを五周してまで買ったけどおにぎり別にいらなかったな
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真っ白になり切れてない似た者と 紋白蝶が僕へ降り立つ
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色淡く君がまとった香水は夏を届ける紫水晶アメジスト
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まだ熟まぬ林檎のような青く酸い時代の痛みを思い出す朝
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豆苗の再生栽培収穫を迎えるごとに細くなり行き
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五月さつき晴れ」梅雨の中休みの晴れのこと 歌詠み始めググること増える
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これあると胃はこの先も元気だと その名も可愛い「ハッピーポリープ」
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今日もまた病院待合混雑す 吾は歌読みいいねをつける
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