「エサをくれ」「早く寝よう」と鳴く犬の ちいちゃな自我がとてもかわいい
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海馬には 嫌な記憶が 染み付いて。この壁の色 少し似ている。
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こ〜〜んなに、なが〜〜いテープ、どうするの? はしゃぐゴロリを封緘する
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北海道ニッカウイスキー「まっさんの」試飲惜しみて土産が重し
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灯りつく小樽運河を見下ろして息子より賜いし「金婚」へ宿
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苦しみは 必ず終わる そう信じ 光差すまで 荒野を歩く
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父母に笑って手を振る木馬から空見上げれば眩しい光/(思い出)
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母の味毎回違う出来上がり ここに至って手抜きの技なり
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旅路にて カクテル作り ほの暗く 語り尽くそう 今日の思い出
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晴天で 気温二十度 湿度五十 こんな日が長く 続けばいいのに
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暗がりに灯りが映える新月は見知らぬ人も期待を込める
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シロじゃない でもクロでもない ロクデモナイ 曖昧なワタシ アスファルト色
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わたくしにロマンスが降る確率は完全無欠の0%
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梅雨の影遠き初夏の木陰にて炭酸開けたシュッという音
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水無月に 成長早い 草花の 生命いのちの息吹き 夏間近かな
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「レシートを…。」声(?)かん高きセルフレジ去りつつなぜか背中が寒い
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木漏れ日の「三浦文学」記念館 綾子の椅子で光世を偲ぶ
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12時に2人で長針見つめれば 今日を越えずに一緒にいられる?
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ジーパンを 長く穿み 色も落ち ボロボロじゃない そだててきたの
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最後まで優しい君は意地悪だ 僕の心にいつまでいるの?
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二重跳びができた瞬間 止まって見えた世界はノスタルジー
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息を吸い、吐いて そのまま壁見つめ。いっそこのまま。肺が動いた。
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半袖と短パンで寝て寒すぎて やっぱり夏はまだ来てないんだ
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普段使う言葉の正誤が分からずに アボカド?アボガド?ああ警察が来る
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気がつけば雨傘さしてる私だけままよと空に飛んでくのもいい
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オレンジと濃い青の色刻々と変わる夕空マジックアワー
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一日で一番好きな夕方の空を見上げて今日もお疲れ
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まっさらなノートに立てるシャーペンの角度がぜろに 午後の微睡まどろ
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内科にて診断名は「無呼吸」と ちゃんと治すぞ長生きのために
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羽織もの褪せない記憶身にまといひらりケースに舞い降り眠る
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