「好きでした」「知らなかったの」「馬鹿みたい」 私こんなに鈍かったのね
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君がいい 君じゃなくていい 君はダメ 君だけがいい 君はどうする?
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「地下道は近道じゃない」「知ってるよ」(あと何回教えてくれるの?)
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地下道へ続く階段 風が吹く 思いがけない私を晒し
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「好きでした」 言葉で過去にできるけど 身体は今も「好きです」と言う
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いつかまた 君に会えたら名乗り出よう 「あの日助けて頂いた蜘蛛です」
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どうかその 光で再び 僕を焼け きれいな炭に なってみせます
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単語帳 傍らに置き パソコンと 向き合ってほら 意味なんだっけ?
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貴方からつけてもらえた傷ならば ケースに入れて 大事にとっとく
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たくさんの ひとに救われ 生きている 僕はカレーしか作れないのに
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肉じゃががとても美味しくできたんだ そうだ私と結婚しよう?
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肌を這うアリの歩みのこそばゆさ点は伝えてぼくらは迷子で
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鳥にすら食まれることの拒まれてひかりが看取りしぼくの亡骸
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コンビニのスプーンたちは微睡んでたった一度のくちづけを乞う
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夜とはね親しいのにさ髪を染め共通項を失くしちゃったな
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迷いなく脚をそろえて飛ぶ鳥と脚先から消ゆ飛行機雲が
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気にしたくないのだけれどおとなりの芝の青さを眺む悪癖
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花よりも葉の色が濃い紫陽花をぬめりぬめりとカタツムリゆく
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青い空 入道雲に 蝉の声 初恋探す 夏の思い出
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ブランコを並んで漕ぎし少女らが人を殺してみたいと笑う
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時空とは実は綻びやすくあり たとえば平日昼間のガスト 
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おつかれさんビールを冷やして待ってるよ 留守電聞いて帰路を駆け出す
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美しい 美しくない そんなこと 口にするのすら 無粋じゃなくって?
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音もなく消してしまえば終われるの?記憶の君は生きているのに?
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不機嫌を 隠す努力も しないのね 幼児に戻る 老いた母親
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いつもそう 全部わたしが 悪いのね 言いたいことが 言えていいよね
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貴方から貰った愛を返せずに 今日もひとりで想いを歌う
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平日夜 酒でも飲まねば やっとれん いつからこんなに なってしまったの
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泣くことが 勿体無いのか 逃げなのか 深夜ドラマに 気付かされる梅雨
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さよならの気持ちは痛いほど分かる だけど私はまた恋をする
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