傷ついたきみのほうがうつくしい いつか呪って四度死ぬから
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春の午後 庭の片隅 咲く花の たくましかりき 命の連鎖
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沈みゆく 船から落ちて 思うこと 私だけでも 生き延びてやる
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曇天の 桜の下で思うこと さっさと散って 終わってしまえ
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あまのじゃく気持ち裏腹吐き出せず 桜見上げてため息ひとつ
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些細事故 トークゲームの主人公 まるで今だけ 明日はもう夢
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我が心 揺さぶる讃歌 エルサレム 今こそ進め 迷うことなく
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朝刊のガザの惨状目に止まり自分の有り様ありよう羞恥覚える
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流されて思ひしわれは儚くてほんに見つけしわれの明るさ
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桜見てテントウムシも寝転がり秒で寝られるレジャーのシート
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ゾクゾクとおっさんたちが集結し打ちっ放しの割引の朝
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あの角の 桜の樹の下 薄紅の 花びらでできた 水たまり覗く
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三年生線一本を足せばよい来年からは魔の名前つけ
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空見上げ 桔梗色付く 十八時 自分の影に 今日はさよなら
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父親のラインアイコン画像見て稲垣足穂好きだと知った
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居酒屋の看板朝に灯が消えておとなは今が黄昏れなのか
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腕の中とろ〜りとろとろ溶けてゆくミルクになったあなたのことも
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笑うこと自分のままで生きること間違いだけどゆるしてほしい
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来し方をふり返るなら老いて恋ただエチケットのみ備はりつ
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眠る猫景色の変わる車窓からひどく空虚な光が注ぐ
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音楽は私のそばに寄り添ってひとりじゃないと心に触れる
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咲きををり にほへる花は御佛みほとけを つつみていは灌佛會くわんぶつゑかな
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飛行機の窓から見える香港の夜景は空から撒いた宝石
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今年また老い木の桜咲きにけりわが身の春は何か帰らぬ
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限られた淡き桜と居る日々はbacknumberバクナン の歌ぐらい切ない
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傷をして献花に向かふひとときの桜は白き五弁とぞ思ふ
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月影に煌めく海の白き街 夢を彷徨う白衣びゃくえの少女
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時を刻むは 時計の針よ 心共に 流れゆくもの 想いは止まず
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草原に立ちて眺める空の果て ひかりかげを瞳に宿して
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もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
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