散る桜その足元には花びらに置いていかれた花柄はながらじゅうたん
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仏様を眠らする 安らかな春の風 お花が子守唄を奏でている
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僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む
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あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ
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技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に
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午後五時を指の先まで知るためにオレンジジュースを百円で買う
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赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る
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寂寞が食い散らかした肉片の俺をクリームソテーにしてよ
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液晶の口語な君の書き言葉をなぞることで埋まる空洞
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マンホールの上でダンスするキミは それはまさしくガッバーナだよ 
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朝8時半の微睡んだ陽射し ダサTを受け入れる度量
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春風に転がってゆく紙くずが 最も尊い意思を持ってる
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レコードがのどかに回る地球からすれば私もわずかなノイズ
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静けさが響く図書館その中に気の合う本の鼓動をさがす
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相聞をやりたくたって先方が「人類」とかでは返歌が来ない
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見る緑見る緑みな輝けり 生は束の間 春を行く道
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つゆ草に おく霜光る ひさかたの 春の終わりのいや重しげき朝
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きみたちが たくさん〝おはなし〞できるよう ぼくはとおくで 祈ってるっピ
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向日葵を見れば哀しい世の中に誰がしたんだ'O sole mio
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午後五時のサイレンの後の工場はキリンが歩くサバンナになる
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向かい風に抗いこぐペダルが 静かな彼の 小さな抵抗
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溺れてるひとがいないか監視するように守衛は海の絵をみる
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藍色の地獄旅行さ君が持つ微かな補色だけが光源
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落書きをした後触れたもんだからシャツにチョークで外国の虹
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「ありがとう」っていいよね、言っただけで善人になった気がしてさ
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思ってもいなければ詠む必要もないそらごとを無理やり歌う
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なるかみのトーン・クラスターを撃つたびに祈ってるとか虫が良すぎる
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「友」・「敵」の二つの箱を「他人」という一つの箱にまとめて入れた
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一族の語り女かたりめたちの肉体は 秘密を満たす容器いれものである
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地形ダメージをすべて無効化して歩けるのなら是無上な夜
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