寝る我が子眺め声かけ母は夜干し あなたがいるから頑張れるよ
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背を向けたひまわりだけがやさしくて他のやつらはみんなうそつき
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荒れ模様 駅構内はわたしだけ 異世界かしら スキップしよう
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ぽんぽろん ぱらぱらがらん ぽっぽつ、びゅーどどど / 台風の日のジムノペディ
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お盆って 寂し味わう良い季節 夏が終わって秋が来るから
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風強く中途半端な送り火で申し訳なく明日墓に参る
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息子たちが 帰省の間 聴いてた歌 ネットで探し 一人聴き込む
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声でないきもち伝えたく短歌はじめいいね1個で救われるわれ
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祖母の家 触れる空気の 懐かしさ あぁあの頃は よく泣いてたな
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『サイダーのように言葉が湧き上がる』俳句の映画。今夜の放送見てください
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汗が湧く あの子の手はまだ 繋げない
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砂の色 陽をも模倣し 白光り
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足跡が途切れる 海が続いてく 君の故郷が遠くに見える
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玄関を僅かに開けての送り火も風が強くてやむを得なかった
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「好きでした」まるで後出しジャンケンで君に想いは届かなかった
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父母よ人間ひとの密林燃えており老いの入り口かくまで辛き
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祝福を受けたあの日の細胞もいつの間にやら死んでいること
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貴方越し まばゆい光 見上げる背 流れる曲も あの日と同じ
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いつもそう盆と一緒に来る秋は今朝の気温を17℃とし
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好きだった あなたの微笑み まで全部 ねえ振り向いて お願いだから
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孤独感 別の男で 埋めたとて 悪化するだけ わかってるけど
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曖昧な 言葉で私を惑わせて 思わせぶりした ねえでも好きだ
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好きなのに ああ好きなのに 好きなのに やっぱり私じゃ だめだったのか
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ばあちゃん 外で汗かき ジュース飲み 見たことのない菓子を頬張る
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ばぁちゃんの饅頭 味噌入りと粒餡入り またレシピを聞きそびれた
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低い空遠い轟きぬるい風かすかに雨の匂いを連れて
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紫陽花が庭から庭にはみ出して隣家寂しき廃墟となりぬ
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滝のよう夏はもうすぐ終わり告げアスファルトに消ゆ線香花火
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「野分のまたの日こそ」とな 38度の猛暑だそうで 「いみじうあわれ」ではないな
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てのひらに のせたオヤツを完食し ちま猫 お名残惜しく手をなめる
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