あと一〇年早く生まれていたのなら会えたでしょうか 遺作に涙す
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もう一年 あの春あの日 燃え尽きた 恋に耽(ふけ)りし ノスタルジスト
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暖かく 愛を重ね 温かく 心を重ねる 今日
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風は北から鼻腔を刺して 雪解け道吹く南の海へ
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ギザギザの心に歌と笑い声しみこんでゆくまあるくなってく
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星の海 視界の果てで 密やかに 軌跡を巡りて 寄せては返す
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冷蔵庫から見つけ出す期限切れ 悪くてお腹壊すだけだろ
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舞踏会きみは不参加だからだねあんな素敵にぼくと踊れて
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そんなにもアルミ扉を凶暴に開閉する音もまたひとつの寂寞
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人のよをあらはむ波の予感からあまりのことは言はずねもせむ
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夜空にはまあるい月が満たされて女の頬を白く照らした
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ご祝儀の 二万を五万に 書き直す 三万足らんと 父が怒られ
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有りもののお鍋でほっと おうちご飯 お出掛け疲れの胃に丁度良く
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常ならば ケーキと共に 撮った君 白き姿を 今日も探しぬ
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てをひろげ コケを纏いし さくらの子 盆の上にて 春を待つ
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おしんこの最後の一切れ譲り受け少し嬉しい老夫婦(ふたり)の夕餉
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冬空も 春へ変わりゆく オリオン 東から徐々に 南へ移り
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接吻の熱でゆっくりウイスキーボンボンひとつ溶かしませんか
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文字持たぬ 揚子江の文明の 末裔として うたを詠むなり
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ネットでは みんながみんな嘘名前 名前を付けた親こそ憎し
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冷たくて 思わせ振りな 暖かみ だから私は 冬(きみ)が嫌いだ
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日曜から月曜までのまどろみをレンジにかけておやすみなさい
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🚿(ふろ)無理ゲー よって明日(あした)は 引きこもる
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このいのち 捨てたき夜の 救いの手 差出人は お巡りさん👮‍♂️
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このふつか 他人(ひと)への不信 倍増しに 口先だけの 人の多さよ
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傷付いた 野生の動物 見習いて 身をば隠して 怪我を癒せし
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明後日に大事な用があるんだが 生食用の牡蠣を買ったよ
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惑星と惑星に挟まれたままかみさまに嫌われて死ぬ星
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どの年もダイソーの猫カレンダー見たことのある猫とまた会う
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黒白の衣ひるがえし むしゃむしゃと野菜を食べる姿はパンダ
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