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あと一〇年早く生まれていたのなら会えたでしょうか 遺作に涙す
13
もう一年 あの春あの日 燃え尽きた 恋に
耽
(
ふけ
)
りし ノスタルジスト
10
暖かく 愛を重ね 温かく 心を重ねる 今日
6
風は北から鼻腔を刺して 雪解け道吹く南の海へ
5
ギザギザの心に歌と笑い声しみこんでゆくまあるくなってく
17
星の海 視界の果てで 密やかに 軌跡を巡りて 寄せては返す
8
冷蔵庫から見つけ出す期限切れ 悪くてお腹壊すだけだろ
6
舞踏会きみは不参加だからだねあんな素敵にぼくと踊れて
7
そんなにもアルミ扉を凶暴に開閉する音もまたひとつの寂寞
13
人のよをあらはむ波の予感からあまりのことは言はずねもせむ
7
夜空にはまあるい月が満たされて女の頬を白く照らした
7
ご祝儀の 二万を五万に 書き直す 三万足らんと 父が怒られ
8
有りもののお鍋でほっと おうちご飯 お出掛け疲れの胃に丁度良く
24
常ならば ケーキと共に 撮った君 白き姿を 今日も探しぬ
15
てをひろげ コケを纏いし さくらの子 盆の上にて 春を待つ
9
おしんこの最後の一切れ譲り受け少し嬉しい
老夫婦
(
ふたり
)
の夕餉
22
冬空も 春へ変わりゆく オリオン 東から徐々に 南へ移り
22
接吻の熱でゆっくりウイスキーボンボンひとつ溶かしませんか
8
文字持たぬ 揚子江の文明の 末裔として うたを詠むなり
9
ネットでは みんながみんな嘘名前 名前を付けた親こそ憎し
4
冷たくて 思わせ振りな 暖かみ だから私は
冬
(
きみ
)
が嫌いだ
9
日曜から月曜までのまどろみをレンジにかけておやすみなさい
8
🚿
(
ふろ
)
無理ゲー よって
明日
(
あした
)
は 引きこもる
4
このいのち 捨てたき夜の 救いの手 差出人は お巡りさん👮♂️
3
このふつか
他人
(
ひと
)
への不信 倍増しに 口先だけの 人の多さよ
6
傷付いた 野生の動物 見習いて 身をば隠して 怪我を癒せし
6
明後日に大事な用があるんだが 生食用の牡蠣を買ったよ
9
惑星と惑星に挟まれたままかみさまに嫌われて死ぬ星
5
どの年もダイソーの猫カレンダー見たことのある猫とまた会う
22
黒白の衣ひるがえし むしゃむしゃと野菜を食べる姿はパンダ
3
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