ねこの手に踏まれたときのゆるされている感覚がすくいなのだと
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あの夢は そのまま育つ 優しさに 甘えたまんまの そぞろの想い
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不用意で配慮に欠けた我が言葉 多感な少女を傷付けたかも…
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八十草に 増える山影 花摘んで 揺れる白妙 遠い都の君
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三日月がぽっかり浮かぶ夕焼けの空は日に日に早く暮れてく
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あの夜は、猫が泣いていたらしい。腫れた目で言う隣のあの子。
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大和歌 はるか昔の 日本から 届けた歌の 愛す儚さ
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この脚はドアを蹴破るためにある 血を流しても痛くもないし
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キッスを知らない あの子はあのまま 奈落の底へ 落ちてゆきました
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君はわれ作った餃子食べおいしいと言いすやすや眠る
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友だちの声が聴きたい、話したい ここは地獄じゃないとおしえて
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きれいごとすらも言えないおそろしき実家のような緊張感で
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息がもうできない先祖代々の生物濃縮されたのろいで
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つまり罰なんじゃないかな 九人の孫は黙って末代になる
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京都迄在来線で6時間 3度乗り換え 積読崩し
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エッセイを傍らに置き うとうとと やること満載 休み休みで
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いつまでも秋を感じぬ暑き日に「年賀じまい」と葉書が届く
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星空に儚く歌う虫たちが、冷たい風と秋を呼び込む。
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塩好きの信州びとは改めし 置いておかれた陸奥びとヤバし
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カップ麺 汁は残せよ陸奥びとよ 塩っぱ好みの気持ち分かるが
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翔猿のトリッキーな取組みは 小気味よいほど大兵倒す
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塵を星、火を太陽と比喩をする誇大表現嫌いじゃないよ
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正代が大関落ちて安定す 何か分かるなやくの重圧
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ぬか漬は しっかり深く漬けてこそ サラドにはない面白さあり
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「どこまでも行ける」と君が言ったなら本当にいけそうな気がする!
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懐かしや十歳ととせ暮らせし陸奥の国八戸・仙台 今頃はさぞナナカマドの朱
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羨まし涼しきくにの詠みびとよ 坂東はまた夏に戻りぬ
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亡き祖母に掻いてもらうが楽しみで わざと藪蚊に刺されゆく餓鬼おれ
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気まづくなって飲み干した ペットボトルの向こうに一番星
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あの人の「いいね♡」が欲しく詠えてるそんな不純な媚びを恥じてる/題『恥』
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