このごろの 僕の心の 定番は 苦しい思い 泣きたい思い
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夢で見たあなたが吸った銘柄を買って吸わずにポッケに入れた
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ふいうちで 流し込まれた 君のか 腹にたまって 消えないままだ
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ゆらゆらと 僕を惑わす輝きの 君をひそかに 惑星とする
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恋愛は道草なんだ、なにもかも。取るに足らないものものにひかれる。
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ねえ早くこの手を引いておねがい あなたを忘れてしまいたくない
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君となら生きていたいと思うけど、僕よりきっと良い人がいる
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九つの連なる光に消える音一瞬のことただ永遠とわの夢
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神が打つピリオドなんて蹴っ飛ばし瓦礫の上で交わすくちづけ
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アナログに夢見ただけで手に取った回転しないままのレコード
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コンビニで見つけた本の題名をわすれてkindle暇してる
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折れぬよう心にテープ巻き付けて 進めよ進め 俺はひとりだ
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修論を 書きゐし頃は 雨上がり 鎮守のもりありく日々かも
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さくらより蝶よりなによりいちばんに 春を感じる鼻のむずむず
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ナビを切る。連れて行かれるくらいなら、知らない場所の迷子でいたい。
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頬杖も嘘もあなたがつくことで意味が生まれてまばゆく光る
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眠れない 右が窪んだ四角形 左が浮き出す三角の夢
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その鍵で全てを解き明かしてくれ 尾っぽにあるから失くさないだろ
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昨日のココアが封をきっている 何度振り切る社畜の中で。
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たぶんね、始まる共感に薄っすら手つなぎ不穏を通りぬけてく
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かわいらしい いぬの目をした君の歌 “そばにいるのは 僕じゃなかった”
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歳の数、豆を食べよう 何にでもすがってずっとあなたといたい
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幸せに なるまで走る その気概 素晴らしきかな 反吐が出そうだ
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四足で歩くにはもう遅いから二人で四足ぶんとしましょう
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鼻先を掠めてはやし最上川 舌先三寸うわ言の妙
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踏切が、降りて開かるる兆しなく。ささくれを剥き、毛玉を毟る。
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智恵子抄  無機質となり、元素となり、昇天しつる、高村のひと
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壁紙の宇宙を見ては 息をするもの 恋しくて 加湿器を買い
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ただ君と暮らしたいんだ冬の虹引っ越し日浮足立って電話する→ ←家賃折半五万以下なら鍵はこの中野球を観よう
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同じ階にあるつめたさ 気付いてる ペットショップとゲームセンター
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