扇風機 プロペラ軋ませ 揺り動き 幼い風で涙干す
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君は今どこから月を見ているの?誰を想って見上げているの?
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訃報聞き喪失感に襲われて涙で霞む秋の星々
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精一杯これが私に出来ることそんなもんかと笑っていいよ
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高潔な人柄見える澄んだ肌艶めく仕草輝く白露
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鳩三羽こはるびよりの草つつく 今日は重めの会議あるけど
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母親の笑顔にもっとがんばると決めても眠い人間だもの/(介護)
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死を賭して護るもの有り死を超えて護られているもの常に有り
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明けた朝 メイクをする君 座る僕 幸せだったと 上を向く
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思うより恃めるものだ、わたしとは ここまで生きた甲斐があるから
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たいせつなわたしを曇らせるものを断てたひかりを抱いて生きてく
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今もなお湧き出す怒りは膿や痰 きみは正しい道にいるんだ
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愛してるからこそすべて愛おしいあなたにわがままを言われたい
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ひいふうみ 指折り数え リズム、文字。 まるでワルツね 踊ってくれるShall we dance
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電車のさ 低いつり革も高いなあ 寄り添ってくれても結局これか
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「あなたは」で物語が進むとき「私ですか」と思う私だ
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夏の海 見るたび愛しいあの子を思い 彼に焦がれて待つ秋の夕
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なにもない からかよけいに考えちゃう あなたのこととか将来みらいのこととか。
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テンションが高い日だよな 恥ずかしい 忙しいほどハッピーな気持ち
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シニア練 したいな、若手 白い目で 見ようが今が 俺の青春
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先輩キャプテンが そんなもんかと 激飛ばす 肺は血の味 〆はこれから
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この月は眠らぬ摩天楼まてんの住民にも優しい光を届けるだろうか
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さあ寝よう布団に向かってダイブするこの時のために私は生きてる
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飲み干してみせるよいつまでも喉に引っかかってるいつかの声を
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ママ見てようすいしくろいクラゲがねつくえにおるんよ。ねえ聞いてママ
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満月に甲羅照らされシオマネキ おいでおいでと満潮を待つ
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涼しさを さみしさと思う 君のため 君の影ごと 抱きしめている。
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午後七時地球が作るカクテルは夜空のベースに沈む夕焼け
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夜呻くテトラポッドの防波堤ゆる音禍々し声に似て
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秋服のカタログつらつら眺めてもイメージ湧かぬエアコンの部屋
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