散る花みたいに泣く君の隣で私は、はらはらはら
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もう五年目のスタメン 冬の部屋着 袖の足りぬジャージ
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小春日和 スマホの充電終わったら 焼きたて食パン 買いに出ようか
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家事だって勤労のうちに入るよね? だけどなかなか感謝されない
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一応は働いてるしいいよねと 超朝寝坊勤労感謝の日
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三月見今年は晴れて成功し縁起が良いと好転願い
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ローソンのウチカフェ クイニーアマン感 あんまり無いけど チョコは美味なる
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お出かけ達 風邪をギリギリ引かぬまま 乗り切れたるなり 葛根湯様
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できるのではない必死で努力してるんだ!当然の顔して押し付けて来るな!
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食べれないこれまでに無い異常事態、薬の変更やっと思い出す
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旅人の宿らぬ冬の野辺の草霜こそ結べ枯れむ一時
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昨日こそ時雨降りしか紫香楽しがらき外山とやまの笹を霰打つなり
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君はまだ ネイピアガール 葉桜も蝉も 銀杏いちょうもクリスマスでも
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人生の エンドロールに 君の名を 大きく僕の 名前の横に
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思惑が一致をすれば停戦す死んだ子どもは生き返らない
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東向き勤労感謝の小休止朝焼けを見て握り飯食う
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復讐がまた復讐を生む戦いに、何の意味があるのだろう
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少しずつ、深まっていく秋の色、鮮やかな赤に、寂しさ見え隠れ
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玉かぎる 夕靄ゆふもやおきし野らの海 すすきのびて尾花色をばないろなむ
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真面目なら それでいいのか その仮面 話はあうが 手応えがない
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眞日長まけながく 問ふ人のなく渡らへば 思ひのしてかすかなりけり
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かたさよし あまさひかえめ このましい てまえママレード ゆず十二個分
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をりくなる律儀な女の暮らしぶり泣き明かしつつ縷々かたりをり
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をりくとふ五文字を五句の先に置き穴埋めのごとく折句を詠まむ
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花の色はうつりにけりなと詠みし小町。ふるとながめの掛詞そへ
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序詞や枕詞にみちびかるる和歌の仕掛けに演技さへみゆ
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「言葉による演技」とふ渡部氏の説にならひ三十一文字にて演じてみせむ
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小春日にベランダカフェの椅子あらひ小屋に収めて雪にそなへむ
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『100分de名著』にちなみ実践す吾が健生塾では『スマホdeナッジ』を
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初雪に甘さの増ししプチトマト、ひび割れせしもランチの皿に
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