手の届く 所に君が いたようで 届かなかった 晩夏の九月
5
定期的な 君の通院 共に行き 再発無きを 確かめ安堵す
8
涙目にくすぐったいよ線香が 手を合わせてもそこにいないよ
8
透明な酸素に溺れて息できず私はこの星のヒトであるのか?
4
夏尽きて舌と頭が馬鹿だから海も涙もおんなじ味だ
5
「月が綺麗ですね」と言えないのは、昔の小説家のせいだから
7
階段を登りしものは階段の無きところまで登りゆくなり
3
忘れない私の青春そこには いつも貴方あなたがいたということ
3
25の末の息子が可愛くて ちょっかい出してキレられている
5
モーレツな暑さと聞いて浮かぶシーン同じ人なら話合うかも
2
西の空飛行機雲が線延せんのばばす 手を振る私見えていますか
11
だんだんと遠ざかってく想い出を 心の中の日記にしるそう
8
初物の秋刀魚は天ぷらのお惣菜 まいたけでだいぶかさ増しされてる
4
アイビーに覆い尽さる館の塀 親の呪縛に似て目をそむく
7
クーラーがきいた部屋から飛び出た瞬間みたいだな9月の五時
3
あなたへの 電話の理由 考えて 「好きだから。」って さすがに無理か
7
赤い背表紙 そっと取り出し 栞確認 アンの娘リラの再読で止まってる(笑)
2
このなつも アンブックスを よまずいた きょねんのなつは なにしてたかな /灯台守の話がすき 夢の家?
3
買ったのは私の好きなアイスだけ自分のために生きると決めた
13
スーパームーン後は、蝉の声がピタリと止み、長月は小さい秋🍂かな
6
知っている 君には好きな 人がいて それが僕では ないってことも
5
わからないってマジヤバい、これいじょう希望で暗いものってなくね?
4
夏の終わり いろんなことをやり残し ただ移ろいゆく季節見送る
10
動かない西日の樹々を大いなる翼渡りて白鷺の浮く
4
今はもう他人の顔した夏の中転ばないようペダルを踏み込む
9
朝起きて 外見なくても 今日は雨 自分の髪は 気象予報士
11
防災の日に 避難とか想像す ねこのいる家 車があったらな
4
今はとても信じられない二ヶ月後毛糸のセーター着ていることを
14
月初め いろんなクーポンメールくる ねこの誕生日は ちょっと嬉しい
4
チビ猫も ちゃんとおかあちゃんもすき ナデナデのときはペロペロおかえし
5