おごそかに紫紺の野ボタン咲きたれば今年も思う亡き人のこと
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「生きてこそ」と即身仏に耽る 大義ある死だったのならあるいは
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御器被りの研究者達よ反出生主義に沈む
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歩く度自分が自分であることを定義している良き人生だ
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貴方から貰ったものは何であれ世界のすべてに思えてならない
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ビル街と東に見える山々に同じく月は光を浴びせる
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べつに神様じゃないけど願掛けに愛する人の写真を飾る
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音楽が鳴り止まないから寝たくない まぶたの向こう さらに向こうへ
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朝からの雨後の小さな水たまりひょいと跨げばもう秋の風
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2秒半 美しいひとは塗りました ストッキング越し液体ムヒ
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FUCK ME! OH! YESSSS! AHH! AAAAAAH! PLEASE ME HUGE DICK! LICK MY ASS!
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「寂しい」か「会いたい」か迷っていたら「おやすみ」とだけ送られてきた
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買い物で転倒すれば看護師が生協はどう?と教えてくれる。
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雨に濡れて希薄になった存在の意義をあつめて乾かしている
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わ わた わた わたしがぶれて 地の揺れる 戻らざるものぎる夕凪
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遅咲きの反抗期かい?背伸びしてやさぐれっぽく振る舞う娘
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入院が癌の手術と聞かされず再会出来た今日の喜び
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恥ずかしくて 恥ずかしくて 心潰してジュースにしたい
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なぐさめて欲しくて送ったLINEのはずが 互いに褒め合い涙忘れた
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久し振り 明日は畑で 土いじり 大地の力 我の活力
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厄備やくぞなえ 両親おやの骨壺リストして(また疎開か)と寂しげな声
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忘られぬ胸の小箱に住む人の罪を憎んで人をにくまず
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初盆ういぼんの送り火消せどざわめく哉 姿や声に未練が残る
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震えたるスマホは地震と慌てるもスパムメールでああよかったと
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徳用の八百グラムの粉を買うアイスコーヒー四十日分
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雑音に紛れた星をとりにいくコンクリートの海を泳いで
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着飾った語彙力よりも普段着の 言葉に宿る共感のチカラ
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冷房と汗で奪われしオンエン 味噌汁により急速チャージ
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揺れて揺れて真っ先に浮かんだのはキミだった逢えるはずないのに/震度5
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愛かもな 自分ではなく君のため賽銭箱に小銭を投げる
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