高齢者 制限速度 守りつつ 遠出楽しむ 思い出の路
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高齢者制限速度守りつつ遠出楽しむ思い出の路
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わが祖父は英靈か 虐殺ののち肩口に消ぬる緋の初霜が
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徹夜明けクーラー効いた部屋を出て灼くような日差し私生きてる
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ラベンダー 香りくゆらせ眠れない夜のまぶたの裏は紫/題『眠』
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晴れ方を忘れた空が毎日のように 号泣する夏の午後/題『晴』
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三世代 静かな夜に 光玉 パチパチ弾け 静かに落ちる
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ラムネ開けシュポン、カランと音がして でも無くなった中身半分
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英靈碑肩欠けて零る菊の蘂 かくごとくひと殺むるは雄
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日灼けせる空地の壁へ病みしまま囲はる弟切草のおとうと
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硝子戸一枚へだて漏れきこゆ工兵のこゑ 大伯父よ去ね
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平和論者の唇うすき遅夏もくれなむ重機工場の夕
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われあやめたるもの数多千万の軍民草の骨編みて建つ塔
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「もう夏」って、真っ只中にいるんだからわかっているよ、風鈴の音
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お盆でも 帰ってくるのは 長女猫あのこだけ 金魚ぜりぃをお供えするよ
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黒ワンピ 見るたび羨ましくなりて 悔やむぐらいなら着ようか今日こそ>白Tシャツに黒ワンピがイイ
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設計図通り 生きてる ふれ合いも 小さなさちも 悲しい愛も
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故郷と聞いてるだけで来なかった、能美の海に手を触れてみる
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出来るだけ短い言葉で目の前の あなたを閉じ込められたらな
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「冬の方が綺麗だろうね、この場所は」 八月 君の余命は二ヶ月
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近頃の選手たちこそ素晴らしいオリンピックを楽しんだとは
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いろいろと気もそぞろではあるけれど忘れてないとはすやほおずき
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やっと来た 待ちに待ってた 折り返し 出先でとれぬ 悲しい電話
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潮騒のある町に住みはや一年一度は波の音を聞かせて
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英霊の影を偲びて結ぶ手に 握られたのは機械のナイフ
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君すすめアボガドの種栽培をわれ始めたり気になるアボガド 
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夜明け頃 ねこたち好きに遊んでる たまに ぼーるがころがっている
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夏も冬も 君の横顔ばかり見て いつだって僕は素直になれず
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感動のセレモニーだが台風のニューステロップ脳裏に焼き付く
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ダンゴムシ実はお前はいい奴だ 落ち葉を食うし糞は肥料に
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