鼻先に 触れてとけてく一粒の雪は 肌身が感じる奇跡
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副作用 服のサイズは2つ上がり 指輪のサイズは変わらぬ不思議>肘から先は太らない
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その心深く削った他者の声それすら抱え丸くなる背に
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薄暗い沼の底にはエメラルド独り抱える吐息と爪を
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今頃になにか活性したのかな採血跡がやたらと痒い
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暗黙の 前提つかう きみだけど その命題は 証明がまだ / 高校生だと実数の連続性W
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ちゃんとした人っぽくないカゴだから今日は混んでも無人レジがいい
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こう見えて強烈タイプの野菜だし 長ネギだけでおかずは作れる
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きりきりと真冬みたいだ冷たさは手拭い出して襟首に巻き
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だいのうを まねてつくられ えーあいは じいしきめざめ ちからにおののく
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会えるのにずっと会えない息子からラインが来れば奇跡が起きそう
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ここあのみ ゆたんぽしかけ おでん なべ 松前漬けて ケーキのよやく
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おとこは積分で、こどもは微分で、おんなは気分でいきてるから、嫌い。
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ようやっと かぜにみがかれ かがやくも ゆきぐもはばみ おかくれのつき 
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免罪符めんざいふ これはブラック フライデー 衝動買しょうどうがいも 仕方しかたがないね
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ごうだとかさがだとかで片付けるのに智慧を感じなくはない、のだが
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原野では真先に死にそうなのが「獣」を名乗りたがっていて草
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「人間は動物なの」と説教をされて育った人間である
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不合理の最たるものをOSに 人間に森は動作をする
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心の書き順忘れているくせに 知らない言葉を増やそうとする
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多様性からもこぼれた僕たちの前世はたぶん冬のヒマワリ
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テレビ見てご飯を食べて昼寝して 何もしないで一日無駄に
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水平線 直線を嫌うこの地球ほしが 唯一許した僕らの線分
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三十一文字に手引かれここへ来た千の想いの尊さ祝う(よたか様)
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創業から千年以上の団子屋さん さすがは京都 歴史が深い
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ねこたちが ひとつ寝床で お互いに グルーミングをし合い 微笑まし
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恋に恋してる時が一番輝いて見える
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ひさかたの あまつ空にはあけぼのの 朧朧ろうろうたりて東雲しののめ
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交わらぬ 恋を見かねて寄せる波 平行線の続く渚で   
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あからひく 朝日子あさひこあみし羣山むらやまの 化粧けさうみねは白く照りなむ
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