知らぬ間に休みは勝ち取るものとなり モラトリアムは残り香も無し
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緑風にうつつ遠退とほそきいざよふや天心の説く濃茶一服
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逆さまの小さき向かふの人ながめ逆さまの時を食むスプウンよ
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父と子と聖霊の意は、知る、為る、在る。精神、肉体、魂といふ。
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記録的猛暑ところにより絶景日傘に隠れて近づくとなり
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山猫に存在価値レゾンデートルを尋ねれば返されるのは「にゃあ」の一声
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意地悪なクイズ出してる十歳のオレに会ったよクスリ屋の前
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Sunrise, sunset and sunrise. サーカディアンにけみせらる朝
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闇と檸檬しじまにうつる時間のみ密なる意図を愉楽してゐる
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三度目のスヌーズ鳴りぬ僕じゃない僕の意識に起こされて立つ
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木の蔭に在る白き椅子ひとよりも蜘蛛と羽虫と西風を呼ぶ
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炎天をより光らせてゐる石の色の伝ふる風と波の音
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窓越しの庭の緑を逆光にアンスリウムのシルエット立つ
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日傘差す少女が一人駅の前誰かの帰りを待つ炎天下
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早起きをしても何にもやることないだから短歌を書いてみている
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早起きはさんもんのとく言うけれど確かにとくか色々できる
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朝三時起きてやることなんもないそうだぶるぶる乗ってこよ~っと
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よしおかりほ顔が変だよそう思う俺だけですか失礼しました
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あいつはさ超ばかだからかける言葉見当たらないよかわいそうだな
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こんなにも想ってゐるのに振り向かぬ貴方が不幸になりますやうに
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ぬばたまの夜の窓辺を我がものに何を見やるや檸檬の瞳
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健康で文化的な最低限度の生活か~ついつい見ちゃう
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恋人を任意のはこに代入し すべての像に聖別を付す
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ビールよりコーラをとった僕ですよ筋トレをしてアイスを食べて
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「ハマナスの実に近づいちゃいけません」 毒蛾と毛虫を殺しながら
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どんなわたしになりたいか わからないからぐらぐら揺れる、恋みたい
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鈍く光る銀色のかたまりよ 夏の隙間から零れ落ちて
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ミネルヴァの梟を待ち幾星霜 ふけて往くのはうつし世ばかり
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不合理さを問うカラスは飛び去った ヒトの我執がしゅうに潰されたのだ
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名も知らぬひとにもらったレコードの恋を抱きしめデイ・トリッパー
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