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寂しさに 欲を絶えても 泣かければ 世に逢坂の 君の笑顔や
5
本心の 弱音も愚痴も喜びも はくこと出来る 同志いる此処
(
ここ
)
25
嵐の翌日、始発混んでる、晴れて真夏日になりそうな日差し
6
火葬場へマイクロバスで行く途中 追い越して行く原チャの僧侶
10
眠れない夜は自分の輪郭が暗くなっても鮮やかすぎる
11
病とか傷とか痛み悲しみが全部なかったやさしい夜に
8
本当は何も知らずに微笑みあったあのやさしい夜に戻りたい
4
自分だけ大事にできないあなただから 僕のためにと元気でいてくれ
10
誕生
(
はじまり
)
は
親
(
だれか
)
の
為なり
(
せいで
)
結果なり
(
義務だから
)
最期ばかり
(
おわりくらい
)
は
己で選らばむ
(
好きにさせてよ
)
4
ファミレスで君の脳の一部を貰い僕の脳の全てをあげた
2
久々のタクシー帰宅ドライバーが自宅を覚えていてくれたこと
13
きみだけが幸せだなんて許さない からっぽの花瓶ずっと抱えてる
5
神経の震えのくせに皮膚の外なんて遠くへ行きたがるんだ
3
人体である限り美しくはない。見なければ、もう醜くもない。
3
人声をかき消すまでの雨音を密かに願っていたという罪
3
一つずつ音源が消された部屋で残った心音ばかりが響く
6
ワタシ的一番怒られそうなのはやっぱりテレビ「寝るなら消せや」/TAKAKO様へ
13
春嵐
(
しゅんらん
)
にその名も知らず去りし君 のこり香のみぞよすがとなりぬ
13
気にはなる やっぱり気になる ドライヤー ねじれたコードを 秘技逆ねじねじ
13
「死んでいい?」送信取り消し「劣等感辛い」取り消し「明日会えるね」
4
ごめんってば 自分の寝言 脳を突く 数分ぶりの うつつの世界。
6
食べながら睡魔に襲わる幼な子の瞬時に
項垂
(
うなだ
)
る、君は子犬か
13
長女猫
(
あのこ
)
はね 膝にしがみつき 震えてた「おかあちゃんだよ」と幾度も撫でた
14
はじめての わが
猫
(
こ
)
を膝に抱いた日は 昨日のように覚えています
15
雨の日の舗道に光る五十円拾われ託され募金の箱へ
19
愛情も猜疑心も切なさも心の中で一緒に住んでる
16
立てた子は何度も何度もやって見せ 兄は並んでスクワットする
16
走り梅雨君影草の可憐さよ したたかに咲く根に毒を秘めて
13
東京は私に行けない場所にある 存在しないのとほぼ一緒
12
したい事は沢山あるけど「やりたい」と言ってもできる訳じゃないしね
5
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