短歌うたを読み分からぬ漢字知りたくて やはり紙辞書しっくりくるな
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埼玉の出身ですが御用ごようです? 言ってやりたい"翔んで埼玉"
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充電器つないだつもり 気付くのは縁も電池も切れたあとだけ
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中也ごとマント掛けたる冬をいま鏡のむこうに見て風車
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号砲のようにこがらし吹き出した街 落葉は一斉に駆け
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待ち合い室平積み雑誌の表示なる小保方晴子に安堵した事
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四十度が好きだったとは毎日のシャワーで育つウスネオイデス
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二階から楽器の音が聞こえたら私も奏でて共犯となる
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ベランダの借景みたいな紅葉の林を揺らし冬がひたひた
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さみどりを 紅めて生やし 目黒川  年は暮れども 明るき日かな
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福井にて好きな歌人の展示会 老若男女に愛されるを知る
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福井駅 八年ぶりの母が言う「自動改札ついたんやなぁ」
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昼時の 暖かな食堂 賑やかな声 スマホ見ながら 背中で聞いてる
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また来てる 迷惑メールは増えたなあ 国税庁にアドレス教えてない(苦笑)
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思ったより ツイていた日に 宝くじ 一枚買いする たまに小当たり(千円とか)
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なんだろう 今月パン屋でラッキーだ 今日は無料のミニフランスパン>フランスパンの日らしい
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ひとりから ふたりひとつの屋根の下 ×2かけに溢れる愛の生活   
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廻る寿司無防備に食べし日は遠く 今の「普通」もいずれこうなる
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息凍る 朝に犬連れ行く我の 背を生まれたての朝日が温む
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早朝の出勤見送りまだ暗く ついつい二度寝の誘惑に負け
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言の葉の切っさき喉に突き刺さり脳内逡巡三十一字さんじゆういちじ
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今ははや残る紅葉もなかりけり空しき枝をはらふ木枯らし
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慣れている言い聞かせても傷は付く罪を重ねて人は気付かず
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仮留めの心を破る言葉には再建できない程の崩壊
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買い物のカートうっかり手がすべり少しいびつな茹で玉子かな
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北風があまりに強く 悩ましい 出かける支度はほぼ済んだけど
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ゆるやかに生きていたいと願うけど 先を思うと隠せぬ焦り
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透過するひかりきらめく紅葉もみじばが背景となる君の横顔
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叶わない恋だったから美しく脳内映画ヒロインは誰?
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冬ソング昔のことを思い出す少し甘くてほとんど苦い
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