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細胞が分裂しそう一斉に そうしたらママ、僕ってえらい?
2
さくらさんだっただろうか教室のどこにいたってきみを見ていた
3
ねえ、ルーシー ごめんそれしか呼び方が分からないんだマザーぼくらの
2
故障したスピーカーから音が鳴りきみが笑ったぼくの命日
5
くらやみを這ってねむりはやってくる ばれないようにともだちになる
6
私が『可愛い』の定義壊すからあなたも『ブス』の定義決めないで
5
私には 一生共感 できないと いつも思うわ 君の「死にたい」
7
年度末 年度初めと 一日で ごろっと変わる 昨日と今日で
6
僕はもうあの日の柔い靴擦れと肩の力みを思い出せない
4
純白は触れたらそれで白くない芸の道とは朱くて黒い
20
身をもって売り込む事も芸のうち瀬川瑛子の父の格言
11
夜深く 電灯消えた モール内 映画観終えて はずむ足音
8
こんにちはそんなところにいたんだね全てを白に染める光線
7
寂しさを飲み込み僕は鮮やかな花束だけを渡すのだろう
8
さらさらと 木々のささやく 音がして 思い出詰まる 弥生過ぎゆく
24
前かごの蛙よ線で流れてる世界は見える?僕が神だよ
2
もふもふよ なぜにこんなに愛しいか 今夜も「ぱじゃま」を毛づくろいしてる
19
あのとき渡した百数十円今は足りない自販機のコーラ
3
咲ききれば
伐
(
き
)
られる定め
古桜
(
ふるざくら
)
何も言わずにただ咲き誇り
42
晴れの陽を見ずに散りゆく花びらはどこか私と似ているみたい
9
美容院 一万三千 かかったから 二時間無料に 間に合えと小走り
7
人ひとり死んだくらいじゃ歯車が狂いもしないただしい社会
10
「好きです」と言われたあの日、君のこと、きっと叱ってやるべきだった。
6
春の
夜
(
よ
)
の そほ降る雨の冷えぬれば
櫻
(
さくら
)
を
隱
(
かく
)
す雪となるらむ
9
もう会えぬ 会うこともない 悲しみを 覆い隠して 生きてゆくだけ
4
うなだれて墓標のように立っている大きな男の小さな背中
7
咲き誇る桜並木を通り抜け励まし貰ふ通院の朝 /夫
24
冬物の上着羽織って散歩するなぜ寒いのか弥生の終わり
10
花の香に包まれて笑む幼な子は幸せ届くタイムトンネル
12
人の世は
汀
(
みぎわ
)
に築く砂の城
浚
(
さら
)
える波もやがて
泡沫
(
うたかた
)
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