目を見張る 満月ひとつ 風上に イッテン・プラスキーに会った
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ほんとうは強がりだったな ごわついた髪を梳く朝のための回想
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君宛に初めてあけおめ返信は「みんなで会おう」さらりとかわされ
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もう誰も書き込みしないでメッセージの一番上は君の指定席
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「院も同じとこに来るでしょ」 先輩のそういうとこはほんとに嫌い
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「卒研が終わんないからムリ」なんて 高校のときから変わらない
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先輩が麻雀の役覚えてく 私が教えることもなくなる…
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反射した 影の元人もとびと潔く つまらぬ世界に 色付けありく
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恋もして子供も育て信仰の馳せ場を駆けて御国(みくに)に召さる 
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Live Long Die Young なら愛し君ワクチン打った後の熱の様
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ふたりきりフードコートで向き合ってりんごソルベをすくいあげてよ
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目覚めてもだいたい同じに見えるから同じ世界と仮定し起きる
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心臓にこころが宿るというのなら死ぬまでじっとしてくれないね
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「もしもあと十年経って二人とも独りだったら乾杯しよう」
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歯車のひとつにすらなれやしない僕らは路地裏のスクラップ
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今日は晴れ、明日は雨、じゃあ明後日は?調べる配達予定日の天気
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僕が僕であることとか社会性私の世界は春の終わりに
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雲の間に降り注ぐ眩しい光はまるで君の笑顔みたいね
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乱視の母にはもっと満天の星
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文明は金で買えんち創るんち そろそろ集合 待ち人来たり
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脳内のノートに羅列か自己満の 時間の囚人 家族にサービス
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クソだりい 真実なんてどこにもねえよ スピリチュアルばばあにマジ脱糞
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腹一杯七草がゆを食べたけど無病息災効果あるかな?
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昨年と殆ど同じ意気込みを五年日記の二年目に書き
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カレンダー 時計 残高 年 体重 数字の奴隷になるなかれ
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部屋 一人声を殺して泣くことの子供になれないままの寂しさ
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先輩が急いで書くときのλ nにも、細いΔデルタにも見えた
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暮らしとは高級プリンの空き瓶の中を洗って花をさすこと
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なぜ君のことを想っているのかと考えること自体が恋だ
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境界は常になければ。越境の必要が生じ続けるために。
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