まねてみる君の得意な一夜恋ヒアソビをあぶない夜はまだ終わらない
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いまだ見ぬ愛への地図をつくるため 君の湾へと僕は漕ぎだす
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まだ熱い君のミストを浴びながら眠りに落ちる 朝寄りの夜
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白日夢忘ることなき君の味あさきゆめみし僕を酔わせて
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目の奥に鈍い痛みを掻き立てる そんな香りの君はの中
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僕の上羽化した蝶を抱きしめる今夜の君の背中は熱い
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名も知らぬあなたと朝を迎えたい 温かなあの土曜の朝を
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今僕に抱かれて眠る愛おしい君との別れ考えている
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行事ごと 縁なき吾の 手帳には 年末年始 空白連なる
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昨日より 冷たい風が 僕にだけ 吹く都会まち 横に君がいたなら
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ストロベリー・ナイト・ケイクス 君の頼みでも一緒には死ねない
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お腹いっぱいケーキを食べて夜も更け また来年も貴方と一緒に
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融け残る雪のごとしも君の背にもたればこの身消へてしまはむ
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終わらないまだ終わらない感覚は怯え続けてまだ終わらない
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これまでの凡ての歌を喰ったので歌会終をいまはじめよう
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明日こそはもっと良い子になりますと祈った頃は良い子だったな
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崖崩れケーキ崩れてパー券の山も崩れて年の暮かな
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俺様がぶれているのかそうじゃなく器物の悪意やたらぶつかる
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あの日から 僕のすべてを 巻き込んで 奪って罪な 人だね君は
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この技は可読範囲で封を解き言葉を連ねた破壊を赦す
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あたたかい明かりがつつむ歌声の 祈りはとどくクリスマスの樹
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ペン売り場 相棒選びの試し書き 人それぞれの推し字で溢れる  
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ひとをころしてはいけない それ以外何を守るの?人であるなら
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もう何も無いのに掃除が終わらない 思い出だけが散らかった部屋
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目を覚ますまでの隙間で恋をする(しらないほうがしあわせですよ)
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公園の 砂場で造る 泥だんご 受けとるママの 笑顔やさしき
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クリスマス あなたは誰と 街を行く もし今二人 すれ違ったら
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生きるため 明るく暮らせと 便り来る 元気もらいし 北国の人
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今日もまた 白いスニーカー 目にまぶし 夕日背に受け 我まだ九十
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止まり木は いつでもおいでと 声かける 花は咲かぬが 心に安らぎ
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