仕事って できるできないとかじゃなく 結局メンタル 健康第一
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あの頃と名こそ変われど入試とは寒くて湿度の多い空気で
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過去形は行く宛がない思い出の墓 君のことまだ好きだった
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誰一人望んで生まれてきてはいない(だからどうだというのでもない)
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読書とは短い逢瀬次に会う約束として栞を挟む
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夢までの水先案内するようにこっちこっちと鳴る古時計
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ほかほかと芋のようなる朝焼けに雀のむれが集まりて散る
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歌を詠むことは狭義で神である下手くそだけどちょっと神様
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充電が99で止まっててなかなか100にならないスマホ
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読む人にとるに足らない歌であるけれど僕には精一杯で
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コーヒーをただ飲んでいるそれだけで罪を犯したような気がする
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缶コーヒー道に落として底見ればグシャリひしゃげてそら鉛色
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放射状に空に伸びゆく枝の間に朽ち折れ落ちた枝挟まりぬ
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パスが来る だから走るね バトン来る だから繋ぐね 前に後ろに
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時到る雪を蹴立てて官邸へ昭和維新の夜が今明ける
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指先が一つ欠けてるいい男眉間には傷背には倶利伽羅
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忘れたい 共通テスト 今の時期文字出るだけで吐き気催す
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役満に振り込む バカにされたけど こっちはスッタン聴牌ダマだ!
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霜焼けの兄を真似してもち肌に保湿クリーム塗りたくる下
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朝ラーの誘惑に勝ちコンビニへ 駐車場にてスープ飲み干し
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静寂の夜明けを破るトラックの重低音とくしゃみ一発
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おがくずの 下にうもれし かぶと虫  冬のあけがた かさかさ春待つ
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インスタでは得られないような幸せ 写真だけが全てじゃないと
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また春が来るのを僕は知っている 冬の大地に眠る種のように
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朝起きて 友のバトンを受け取った。 走り出すのに理由をくれた
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無機質な機械の声に救われるまだ世界には愛が足りない
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「待っててね」口約束のプロポーズに 呪われた僕は「新婦友人」
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無我夢中 手足は時間の海泳ぐ 秒針のすき間に意思の通り道
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「おはよう」と 「いってらっしゃい」 「ただいま」に 「おかえりなさい」 少し幸せ
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ミス一つするたび残機が一つ減る 今日は三回自殺しました
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