タバコはね体に悪く高いものショートホープがけれど吸いたい
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思うこと特になくって歌うこと特になくって曇天の空
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公園の大きな芝生の真ん中に冷静そうな切り株がある
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これからが本番ですと言うように遠くの空に冬雲暗し
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スプリンクラー 永遠でない私達に風はただただ当たって割れる
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いずれまたこの悲しみも癒えるだろう その未来すら今は悲しい
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「鬼は内」疎んじられる者同士恨み言とか語り明かそう
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久々に 甘いものが欲しくなり スーパーで手に取る カンロ飴
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お花見の企画を出す きっとコロナで行けないと思いつつ
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またコロナ 一体何年 軟禁状態 グループホームの春遠し
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コロナ感染しましたと 簡単に言うなよ また休日出勤
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ベルサイユ宮殿 いちどは行きたいが Googleストリートビューで旅する
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「優しいね」よく言われるけど実際は貴方に興味がないだけ。じゃあね。
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現実の人間関係 指先のタップひとつでブロックできたら
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はたとして 視線感じし 午前二時 寂しさ募らむ 我が家の人形
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白猫の 背中をなでし ラピスラズリ 瞳の奥に 僕が微笑む。
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「作品が作者を裏切ることもある。ましてやそれが人間ならば。」
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「夢の中で好きな人ができました」 朝寝坊のいいわけ
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お前って熊みたいだなのっそりと生きてお腹がすいたら暴れて
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薄紙のほとりに垂れる赤いもの 雫であって大河でもある
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悪党の子宮で眠る蛹にも天使よ喇叭吹いてくれるか
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怪物になれなかったね鈍色の羽根とヘイロウきみに似合うよ
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仕事って できるできないとかじゃなく 結局メンタル 健康第一
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あの頃と名こそ変われど入試とは寒くて湿度の多い空気で
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過去形は行く宛がない思い出の墓 君のことまだ好きだった
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誰一人望んで生まれてきてはいない(だからどうだというのでもない)
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読書とは短い逢瀬次に会う約束として栞を挟む
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夢までの水先案内するようにこっちこっちと鳴る古時計
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ほかほかと芋のようなる朝焼けに雀のむれが集まりて散る
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歌を詠むことは狭義で神である下手くそだけどちょっと神様
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