今来てよ暑いお盆の時期よりか 空の隣に温度をくれよ
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クリスマステーマの作品書き終えず 走りくるのは師ではなく死か
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赤服の翁引っ込め交代だ あたしがそれをする日が来たんだ
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クリスマス今日か明日か終わったか?私は数年今日を言えない
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カルキンが成長してゆく失脚を覚える前のホームアローン観る
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真っ黒なサンタクロースがくれたのは今夜のつまみの豚の内臓
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はやく寝よう大人にだってきっとくる 窓の外から聞こえる鈴の音
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用法と用量まもれぬきみは劇薬 忘れられない夜だったから
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息子宛、娘宛へと書き遺す遺言書また見直してみる
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我慢する我慢ができる大人だし言いたいことも食べたいものも
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聖夜とか花火のときも我ひとり音だけ聴いてやがては眠る
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優しさと愛との天然培養で君をこれから育ててゆくよ
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愛だとか恋とかよくわかりませんがわたしは今日も生きております
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すりガラスごしに見えたの窓の外 星の間を駆け抜けるそり
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隙間風わたしのこころを凍らせる だからこたつはやめられません
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みどりはなにもしらないまま眠りについたきみの枕元に愛
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違うのはおもしろいこと どこでどう泣き始めるかみんな違って
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「すみません。永遠にいてほしいなど心にもないことは言えない。」
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さて棺は蓋われ、あなたはパブリックドメインとして配られてゆく
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我慢せず 買える理由は クリスマス 自分自身に はいプレゼント
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残業の宅配青年パパだろう坊やが待つよ ケーキの前で
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今日、君の 友達と遊ぶ 投稿が ないとケーキも 喉を通らない
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静やかなイヴの夜は更け凍天に十二日の月とめぐる星星
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ねこたちもオヤツをたべて 静かなる 聖夜なりけり 家族揃って
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北校舎 三階奥の 女子トイレ 半畳で起こす 我らの「過ち」
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恋なんて 言葉じゃとうに 表せない 私は君を崇拝してた
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いつかこの 軍みたいな 社会から 逃げ出そうねと 誓った春を
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左耳 だけに開けられた 君の穴 ふと見えた時 時がとまった
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6インチ15センチ 視線が絡む この距離は 友と恋人の 境界ライン
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永遠のそのでまた会おう私達 永遠のソナタと共に
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