夜を穏やかに照らすソルトランプかつては神妙なヒマラヤの塩
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流されていく毎日に頑張れなんて言われたらぶくぶく沈んでいきそうだわ
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飛ぼうと思ってホームの端に立ったあの日がせいの最高潮だった
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心から あなたの姿が 消えて行く こぼした言葉 涙と共に
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かみさまに愛された君の横顔も声も全てを描いてみせる
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にんげんのまねっこ上手になったけど 心のどこか いつも泣いてる
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寝返りを打った娘が持ってった 布団と熱と私の悪夢
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子の午睡なんとか寝そうゴール前 響くピンポン夫のAmazon
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生き物の 生誕の時を 祝うよに 春風歌う 花びらと共に
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お母さん孫を抱かせられずに本当にごめんね お寿司でも食う
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幼な子とジャンケンしてみる負けてみる 子らの歓声愉しき夕べ
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値上がりはドリンクバーD Bなしで自衛する、見れば周りはほぼ「自衛隊」
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自分から治ると信じこの痛み慣れないように膝ストレッチ/(変形性膝関節症)
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青色が うっすら浮かぶ 「じゃあまたね」 振り向き姿に 手は届かない
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枯れた木を囲んで生えた花たちの 弔うように揺れている白
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眠れない夜の代償 日中の 眠気 覚めない春夏秋冬
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小雨降り けむる林の 除草工 草の香りと センダンの花
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イヤホンをやめて聴覚予防せり視覚に悪いスマホやめれず
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どう見ても足りないおかずの汁で白米を食っているのこり三粒
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いつもなら「またね」で終わる通話 ねぇ なんできょうだけ「さよなら」だったの
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世は梅雨入りらしい山も川も桜も無きこの地ただ照りつける
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最後の晩餐第一希望はポテトサラダ(薄切りきゅうり入り)
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「明日ね」と あなたと交わした 挨拶は 気づいた時には 聞かなくなった
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田圃道つがいの蝶飛ぶ野の花へ 鳥のさえずり静寂しじまを破る
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眠れぬ夜乗り越え輝く翔平を見習い頑張ろ 同じ人類
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度々にかわやに呼ばれゆめ途切れ 恋のゆめ見むと蒲団にもぐる
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振り払い 振り払っても 黒いもの 纏わりついて 俺を蝕む
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曖昧な言われた気がする案件を敬語に直し送る妻宛
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ただでさえ疲れた昨日細々と更にこなして偉いぞ私
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おかあちゃん おこすとゆうのが みっしょんで かわいいおこえで みっしょんくりあ「ニャーン」
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