君もまた 番号呼ばれ 立ち上がり 言われるままに 死んでゆくのか
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病院の 廊下に並ぶ 長椅子の 老人達の 吐息が漏れる
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お前とは 昔話もこの未来さきも 話すことなど 何もないから
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夜眠り また朝起きる 生活が 時代と共に 過ぎ去ってゆく
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隙間とか勢いだとかノリだとか巡り合わせを全て、全てに
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本人は 時代と共に 老いぼれて 歌は滅びず 魂響く
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青春は 時代と共に 駆け抜けて ああ蘇る 歌声響き
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ビージーズ バートバカラック ビートルズ オリビアNジョン カーペンターズ
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かぐや姫 吉田拓郎 チューリップ 中島みゆき 松任谷由美
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友の死に 己を責める ミチナガは さめざめと泣く いとも哀しく/大河
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雲丹うにみたくトゲトゲ耳まで身にまとい君にあだなす皆キャベツ
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我が袖に吾子のシールが着いていた 「がんばったね!」の文字とネコの絵
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お雛様き遅れるからしまいましょ 令和の時代に〝嫁き遅れ〟なし
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シュトレンの マジパンみたいに 行き着いた 先に必ず 含まれる不幸
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シズ子ちゃん 元祖アイドル 才能が 松田聖子を 越えてるやんか
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その道の 一線級の おしさんが 助けたくなる シズ子の気質
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嵐の日雨の中でも一人でも踊ると決めた  君がいったとき
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可愛くて 歌って踊る シズ子ちゃん 喜劇もできて ママのアイドル
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季節柄 バウムクーヘンと甘酒で 1日生きてみるかと思ふ
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寝れるだけ頑張って寝た それでもさ 体調不良は居座っている
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ねこたちに「おはよ」と声かけナデナデし ゴロゴロフゴフゴ言われほっこり
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暖かな春の 花粉で気が滅入り雨にほっとす心ちぐはぐ
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幼き日 従姉妹にもらった 思い出と 甘酸っぱさと 溶け行くチェルシー
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河川から白波飛沫受け耐えて 岩間を駆ける水鳥の群れ
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おとうとよ君死にたまふことなかれ 去年のけふは私もだつた
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久々に長男からのLINE鳴る コロナ罹患と知る朝まだき
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何をしても何を言っても 知らぬ間に傷つく人が何処かには居る
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錠剤を噛み砕く春に囚われた俺の地獄は淡い桃色
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二番目に高き暖冬も度々たびたびの寒波襲来つらかったこと
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朝からの LINEに苛立ち 愛はまだ 抜けてないのだ わらえないよ、
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