み缶詰🍊 タッパに移し 冷凍庫 ザクザク、屋台の 冷凍ミカン
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眠い目が 見開く心を 留まらせ 闇夜へいざなう まぶた合わせて
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「もうだめだ」 言っては山越え 生きてきた 老いの山脈 まだ続きあり
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君と見た花火を今年友達と見ながら思い出すあの日々を……
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アメイジング•ブルーを奏でる透明な朝の震える虹に雨の糸
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オリンピア若く麗し涙こそ阿部詩うたに残して今超えてゆけ
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スポーツは応援専科の我が家まで深夜勤務に巻き込む魅力
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スケボーで世界が滑る吉本の最大級のライバルとして
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暗闇の中で生活していますこれは全く比喩ではないです
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洗濯と布団を干すだけで終わる日曜の夜に測るみのほど
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小六のころの愛読書をいまも読んで感動する大人だぜ
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人生は一度きりしかありません 知りつつ闇を手探りで這う
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メモ用紙 メモしたはずが どこか行き 出てきた頃に 見てもわからず
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本当にやりたいことなど何もない箱の中には風だけが吹く
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今自分がいる場所の幸せを説く自分の声を煙たがる自分
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腎臓に負担がかかるんだそうですね ああそうですかと呑む導入剤
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いま自分が生きていることの幸福を数えて数多の星が降る夜
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手のひらにあなたのことが好きですと指で書かれる夢を見ました
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言の葉の降り積もりゆくさいわいを味わいし昼 蜃気楼なり
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ぬばたまの夜に焦がれても露知らぬ君の暮らしは影一つなく
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肌合せ心許したその先の別れの涙も乾く灼熱
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夏祭りまでに治るかわからない 露と消えにし浴衣のあなた
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夏風邪に浮かされ母の手を夢に見る かあさん、あつい 冷えピタかえて
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夏祭り一人で飲んでいたけれど 今は娘と飲める幸せ
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残された君専用の使わないソースが今も君を待ってる
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つやつやのスイカに触れる冷水が夏の空気を成長させる
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しろがねの夏いっぱいの氷水泳ぎ切れたら光るそうめん
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ありあまる朝をはみ出すカラスたちサイダー飲んで白く飛んでけ
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蝉たちのたくさんの夢集まって大きな夏の雲を象る
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描きたいと想う漫画の線あれどプロット書けずに絵は頭の中
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