行列に並びて願う合格祈願会うこともなきカレの息子へ
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午後からは雨と予報が出てたから午前の散歩雨に降られる
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くらやみにきみが残したひかりの尾わたしをみちびくかすかな背中
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ひるやすみ 昼の広場はサーカスの ピアニカの青年は無口に
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目薬をゴクリゴクリと飲み干す目「まだ足りないよもっとちょうだい」/ドライアイ
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寒すぎて 生姜くず湯をお代わりだ 最低気温の5℃から上がらぬ
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戸の外に飾らぬお宅増えておりたまに見かける紙の門松
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さすがには車自転車お飾りは今なお玄関お勝手トイレ
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君が撮る一億画素の僕が解く、ははあ道理で眩しいわけだ
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光線にきみのまつ毛がまたたいて世界を駆ける虹色の風
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人の機微のみならず時事、ことば、季節、行事もここで学ぶ毎日
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「ねぇ眼鏡見かけんかった?」と唱えればシーツの皺より生まれ出で
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小寒の鈍色の空 るようにまといは揺れる 御影の鳥居
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暖をとる古き書物を火にくべて煙ときゆるはありしよの夢
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ねこベッド ちいさいあたまが ふたつならび かたてでまとめて ナデナデできる
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楽に行こう 肩の力は抜いていこ 抜くに抜けないときもあるから
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歩き出すために覚悟が要ることを改めて知るはじめの一歩
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しゃがみこみバス待つ女の冬の宵 転がるCoachと初ゲロの海
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ああ今日もどいつもこいつも馬鹿ばかり 鏡の中で微笑むわたし
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人間は 無為にはおれぬ 意思があり 英知がありて 苦悩するもの
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持ち帰るたった一つの収穫のキャベツ高値に夫ほくそ笑む
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この休み何をしてたか曖昧で気付けば今日は仕事始め
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街濡らす 仕事初めは 雨予報 乾きし日々も 和らぐと見て
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やれ満員 仕事始めの朝車両 ほとんどの人目をつぶって
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人生に 意味を求めて 生きるなら 答えを見つけ 宝となれり
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裸木の 何も纏わぬ 潔さ 何も持たない 確かな強さ
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ぼこぼこと 生まれ出でたる 人間は バタバタ倒れ 土くれとなる
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いつまでも 今が変わらず 続かない 冬は終わりて 春が来るから
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他人と触れ 他人と出会って 人生は 思わぬ方に 進み始める
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仕事とは 役を演じて 金貰う ちょっと不思議な ディズニーみたい
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